バウンサーといえば周囲でいちばん人気なのはベビービヨルンのベビーシッターというバウンサー。これがとても欲しかった時期もありましたが、上の子ちゃんがまだ1歳のころに友達のお家で赤ちゃんが乗ったバウンサーをびよん、びよん、と揺すって大喜びで遊ぶのを見て、うちはダメだ・・・。とあきらめました。
シンプルなデザインで、収納もコンパクト。
とても便利そうです。
親戚でも使っている人がいて、一時期はほんとうに買おうかと思いましたが、うちの場合は3人ともお昼寝はすんなりどこでも寝てくれるタイプだったこともあって、購入は見送りました。家事をしているときの赤ちゃんの居場所は床のマットの上とか、ベビーベッドとかでまったく問題がありませんでした。
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ふたりめ以降の使用は便利?危険?
うちの上の子が、小さな赤ちゃんが寝ているバウンサーをびよん、びよん、と大きく揺さぶって大喜びだったように、ふたりめ、さんにんめの赤ちゃんをバウンサーに乗せて目を離すと危険な状態になる可能性があります。
ベビーベッドでも、上の子も一緒によじ登って入ったとかいう可能性もありますが、よじ登れるぐらいになるにはある程度大きくなっていないと出来ないし、大きくなっていたらやってはいけないことを理解してくれる可能性も大きくなります。
その点、簡単に手が届いたり、上に乗ったりできるバウンサーのほうが危険度が高いです。しかも、バウンサーに寝かされているまま子供に倒されたり、大きく揺さぶられたりするとかなり危ない情況にもなりえます。うちの子が1歳のときに赤ちゃんが乗ったバウンサーで遊び始めたときは、すぐに止めましたが、もし見ていないところでやったらと思うとぞっとします。
バウンサーを持っている人の評価
友達のお家に遊びに行った時にバウンサーを使わせてもらうこともよくありました。ベビービヨルンのものしか借りたことがありませんが、生後半年くらいはおとなしく寝てくれることもあったかな。それを過ぎると眠いときも、目が覚めているときも、うちの子の場合はバウンサー拒否でした。
バウンサーを持っている友達のなかでは、バウンサーがとてもよかったという人と、ぜんぜんいらなかったという人にはっきり分かれます。もちろん赤ちゃんが喜んで使ってくれたか、そうでないかというのもバウンサーの必要、不必要を考える大事な要素なんですけど、赤ちゃんがバウンサー大好きだったという人のなかでも、バウンサーは後から考えると良くなかったという人がいます。
バウンサーの使用を後悔した赤ちゃんのケース
赤ちゃんが喜んでバウンサーにひとりで乗っていて、遊んだり眠ったりしてくれると親としてはとても助かります。親戚の赤ちゃんで、そういうバウンサー大好きの子がいて、生まれてすぐから毎日のようにバウンサーに乗せてもらっていました。
生後半年になっても床に寝るよりはバウンサーが好き。生後9ヶ月になってもバウンサーが大好き。大きくなってくると、赤ちゃんは自分の足を使ってバウンサーをゆらしてひとりで遊んだりします。長く使って、ハイハイの時期にも乗せたらおとなしく寝ていてくれて、元がとれてよかったじゃない、と最初は思ったですけどこれがちっともよくなかったんです。なにが問題になってきたか分かりますか?
大きくなっても長時間バウンサーに寝かせていたので、赤ちゃんの体の発育がだんだんと他の赤ちゃんよりも遅れてきたんです。
赤ちゃんの発達に及ぼすバウンサーの影響
最初は床に寝ていた赤ちゃんも、だんだん体が動かせるようになってくるともっといろんなものが見たくなったりして、体を動かして自分で世界を広げようとがんばります。寝返り、腹ばい、ずりばい、お座り、つかまりだち、伝い歩き、あんよ、などなど順番に個人差はあっても0歳代の赤ちゃんの体の発達はめざましく、日々どんどん新しい動きを習得していくといっても大げさではありません。
そんな赤ちゃんが、バウンサーに乗ることで、良好な視界、快適な寝心地と振動に満足してしまって、あまり動きたいと思わなかったみたいです。生後10ヶ月になってもお座りもまだ、ずりばいもまだ、という状態になって親御さんは「これはまずい」と思ってバウンサーを片付けてしまいました。
赤ちゃんの発達には個人差があるので、元々のんびり系の赤ちゃんだったということもあるかもしれません。それにしても赤ちゃんの体の発達に長時間のバウンサーの使用がよいわけがありません。説明書には使用時間の目安なども書かれているという話ですが、赤ちゃんが実際に気に入ってごきげんに乗っていてくれたら2、3時間なんてすぐに時間が過ぎてしまいます。
赤ちゃんからバウンサーを取りあげる
生まれてからほぼ毎日バウンサーに乗って幸せにすごしていた赤ちゃんから、バウンサーを取りあげたらどんなに大変かは簡単に想像できると思います。10ヶ月にもなれば赤ちゃんだってしっかり意思表示します。その後しばらく、バウンサー無しの生活に慣れるまで、バウンサーを恋しがってとても大変だったそうです。
親がバウンサーに乗せすぎた、と後悔して片付けてしまったその赤ちゃん。その後はのんびりではありましたが、ずりばいもお座りもできるようになり、1歳半を過ぎた頃にはしっかりと歩けるようになりました。気付かずにあのまま続けてもっと長い間バウンサーに乗せていたらと思うとちょっと怖いです。
バウンサーを使える月齢
他の赤ちゃん用品もそうですが、この手のものは使用対象年齢が実際につかえる期間よりも長めに書かれていることが多いです。バウンサーについてもあるメーカーでは使用年齢は2歳までとなっていますが、1歳もすぎれば椅子として使うというのも無理がある気がします。
上に書いたような例を考えれば、バウンサーを使ってもいい時期はせいぜいお座りができる頃、生後半年くらいまでが適正なのではないでしょうか。
現在バウンサーを使っている、これから使う予定のある方は使用時間、使用期間などに気をつけて使ってあげてくださいね。
バウンサーで歩くのが遅かった子のその後
知り合いでもうひとり長くバウンサーにのせていたせいか、ハイハイ、つかまり立ちもかなり遅かった赤ちゃんがいます。この子は1歳4ヶ月で歩くようになりました。1歳4ヶ月で歩くなら特に遅いというわけでもありません。(わたしは1歳~1歳半くらいで歩くのが「普通」だと思ってます)
バウンサーのせいで歩けなくなることはないとは思います。それでももっと床の上で普通に過ごしていたら、もう少し違った発達をしたかもしれません。バウンサーは使わなくても済むのなら使わないほうが体の発達にはいいんじゃないかと思っています。
日常で使っていない人のレポ(口コミ)が役に立つのか
バウンサーについて調べていたときに、有名な芸能人の方が「赤ちゃん乗せてみました。すっごい便利です~。」とかやってる動画を見ましたが、タダで貰ったバウンサーに一度乗せるならわたしだってそういうでしょう。しかもそれでたぶん出演料もらっているんですから。育児雑誌もそうなんですが、広告や提灯記事のせいで何が本当に必要なのか、便利なのか、どうやって赤ちゃんを育てるのがよいかが分からなくなってしまうので、この育児分野の広告の現状は大問題だと思います。
まだ話がそれてしまいましたが、バウンサーは生活のスタイルによっては便利かもしれませんが、長時間の使用は薦められていないし、実際に使える期間も商品説明に書かれているよりもずっと短いので、迷っていたり、買わなくて済むのなら別に買わなくてよいと思います。