家族全員で感染性胃腸炎ー嘔吐下痢の処置

胃腸炎のシーズンはもう過ぎてしまいましたが、せっかく書いたので次のシーズンのために投稿しておきます。今年は普通の胃腸炎とノロウィルスも流行してまわりの家族もけっこうやられてました。

わが家は去年の年末までだいじょうぶだったから、この冬は胃腸炎なしで過ごせた、と楽観的に思っていたら2月にはいってから子供たちが次々と感染性胃腸炎で下痢嘔吐。オットとわたしもうつされて、〆に末っ子が2度目の下痢嘔吐。結局、過去最悪の被害状況となってしまいました。

急性胃腸炎(感染性胃腸炎)は下痢嘔吐で洗濯物が増えるし、感染力がとてつもなく強いので、看病している親にもうつります。おじいちゃんおばあちゃんに感染すると困るし、お友達に移しても迷惑なので、預けることもできない。

親としてほんとうにつらい病気です。とはいえ数日もあれば元気になるし、洗濯も工夫次第で少しは減らせます。経験のなかった上の子のときと違って最近はもう慣れたもの。

胃腸炎についての医学的なことはお医者さんや医療関係のサイトを見ればよいと思うのですが、下痢嘔吐でてんやわんやになったときの実際の対応のコツみたいなのって自分で考えるしかなかったりします。

医学的なことよりも、家庭で胃腸炎を発症したとき、下痢嘔吐の被害を最小限に抑えるための小技や子供の処置など、いままでの豊富な経験(苦笑)から気がついたことを書いておきます。長いですが、よかったら参考にしてみてください。

冬に子供が突然吐いたら感染性胃腸炎を疑う

寒い時期の夜、何事もなくベッドに入れたらそのしばらく後にベッドで吐く。これがうちの子たちの胃腸炎の定番パターンです。それ以外に食事の最中に突然吐くこともありましたが、胃腸炎の最初の嘔吐は夜にベッドでというのがうちの場合はいちばん多い。

だから急な嘔吐に備えて普段から冬の間は絶対に防水シーツをマットレスに敷いてあります。布団やマットレスまで汚れるのと、シーツだけですむのはその後の掃除選択の手間がぜんぜん違いますからこれ重要です。

感染性胃腸炎だと思いたくないので、最初の嘔吐は食べ物が悪かった?などと思いたくなりますが、胃腸炎の場合はたいていその後また30分後くらいに再び嘔吐します。最初の嘔吐の後は子供本人は元気でけろっとしている場合が多いので、その間にさっさと掃除や片付けをして、次の嘔吐に備えます。

備えておいてまた吐かれるのと、最初に吐いたのの後始末に集中して次に吐く可能性を考えないで吐かれるのとでは被害と労力がまったく違います。一度吐いたら次も吐くと想定して行動するようにしています。

マスクと手袋よりも手洗いと換気

余裕がなければ、とにかく手洗いだけは確実に

マスクをすると感染を防げるかもしれないということも聞いて、子供が吐いたらマスク、嘔吐や下痢で汚れたものの掃除洗濯に手袋、とやっていた時期もありましたが長期戦になってくるとそんなこともやっていられなくなってきます。

だから、とりあえずしっかり手洗い、よく換気をして、料理や食事前にはしっかり手を洗う、くらいしかやってません。できるならマスクと手袋は使ったほうがいいのかなと思います。でもとにかく手洗いをしっかり。


手を洗うときはしっかり爪ブラシを使います。手は何度も洗うので石鹸は殺菌効果などよりもとにかく荒れにくいものを。殺菌効果のあるハンドソープは毒性があるという話もあるので、うちは抗菌というものは一切使っていません。

ウイルスが空気中に飛んでいそうだから、換気もこまめに

換気は、寒くても1日に何度か行います。長い時間隙間を開けるよりも、窓やドアを2箇所以上バーンと開けて、数分そのままで勢いよく空気の入れ替えをするようにしています。そのほうが総入れ替えできるような気がするので。

水道の蛇口、ドアノブ、電気のスイッチなども掃除

汚れた手で触りやすい蛇口、ドアノブなどもまめに拭き掃除をします。感染する家族はひとりでも少ないほうが負担が楽になりますから、簡単にできることはすべてやります。

特に水道の蛇口とトイレのドアノブは内側も外側もマメに掃除をするように、とお医者さんをやっている友人から言われました。他にも汚れた手で触る可能性の高い場所はマメに掃除をします。

トイレの電気、廊下の電気のスイッチも同じように拭き掃除をしておくとよいでしょう。

同じ感染性胃腸炎でも子供によって症状が違う

胃腸炎は感染力が強いため、家族で次々とうつることが多いのですが、その症状はその人によって違います。今年の胃腸炎では、大人と上の子は下痢だけだったけど、下のふたりは嘔吐もありました。胃腸炎がはじめての末っ子の症状が一番重かったです。

歴代でいちばん重かったのは、上の子が2歳のときにやった急性胃腸炎です。嘔吐からはじまって一晩中吐き続け、はじまりから数時間後には下痢がはじまり、下痢のほうももまる1日以上持続。2日間ほど水分がろくにとれずもう少しで入院して点滴、というところで下痢が止まって回復しました。

下痢のときの胃腸炎対策

トイレに行ける子の下痢対策

大人は下痢でもちゃんとトイレに行けるから問題ないのですが、子供はトイレが間に合わなかったりします。5歳の上の子ちゃんはもちろんトイレに行けるけど、漏れ対策として、最初はトレーニングパンツを履いてもらいました。でもトイレが間に合わなくてパンツが汚れることが多かったので、大きなサイズのパンツタイプのオムツを履いてもらいました。

パンツは汚れたら洗えばよいのですが、汚物に触れると感染の危険が高まるので、すぐに捨てられるオムツは便利です。うちは胃腸炎やその他の病気の時のために上の子ちゃんサイズの紙おむつも備えてあります。(災害時にも役に立ちそうなので防災セットにも入れてあります。)

トイレで下痢をしたら、水を流す前に必ずふたを閉めてから流します。ふたを開けたまま流すとウィルスが空気中に飛び散るという話を読んだことがあるからです。

オムツを使っている子の下痢対策

オムツの子の場合は、トイレに間に合わずに漏れる、というレベルではなく全ておむつに出してしまいます。下痢便は紙おむつだから吸収されるのではありません。固形成分が表面をブロックしてしまってほとんどおむつに吸収されず、マタの部分や背中から押し出されて漏れるのです。

だから、ふとんの上に防水シートを敷いて、その上からさらに大きなバスタオルを敷くなどしてなるべく洗いやすい物の上に寝かせます。

下痢で汚れたシーツやタオルやパジャマなどの洗濯

下痢で汚れた衣類などは、とてもそのまま洗濯機には入れられません。ざっと下洗いして洗濯機に入れるのですがこの下洗いが異様に手が荒れます。いつも手洗いしている石鹸をつけてざっとこすり洗いをするだけなのに、下痢便の成分のせいか、わたしはすぐに手がガサガサになってしまいます。なので面倒ですが余裕があればゴム手袋着用で。

沢山便がついてしまった布類は、布オムツの要領で、トイレの便器の中で水を流しながらゆすり洗いをすると固形分が取れて流れてくれるのでおすすめです。このときばかりは水道代はケチるのはやめましょう。

洗濯物はすぐにできない場合は、ふたつきバケツか、ポリ袋に入れて口をしっかり閉じておきましょう。こまめに洗濯しても30分後にまた洗濯物が発生するかもしれませんから、症状がおさまるまでは洗濯物をためておいて一気に洗うほうが楽です。

必要ならオムツかぶれ用クリームを

下痢便はすこしついただけでおしりもかぶれやすくなります。おむつの子も、おむつでない子も、(大人でも)おしりのまわりが赤くなって痛がるようなら、かぶれてしまった部分におむつかぶれ用クリームの亜鉛華軟膏を塗ってあげるとすぐに治ります。

嘔吐のときの胃腸炎対策

最初の嘔吐で服や体が汚れてしまったらすぐにお風呂場に連れて行ってシャワーで洗います。一旦吐くと30分ほどはだいじょうぶなことが多いのですが、まれに10分や15分後にまた嘔吐することもあるので洗った後も常に子供の様子を近くでよく見て注意します。

吐きそうなそぶりを見せたら、すぐにバケツや洗面器で受ける。これがダメージを小さくする最大の対策。子供によってはいきなりドバっとくる子もいるのですが、最初にまずうっ、という前ぶれみたいなので分かることが多いです。

髪の毛が長いときは、次に吐いたときに汚れないように結んだり、ピンで留めたりしておきます。吐くたびに何度も髪の毛を洗うのは本人にも親にもかなりな負担になります。

最初に吐いたらその後は一緒にいないと危ないし、子供部屋でまた吐かれても困るので、わたしはリビングの床に子供用マットレスを敷いて子供はそこに寝かせます。まわりは次の嘔吐で汚れないように物をどかして、敷いてあるカーペットも丸めて部屋の隅に片付けてます。

自分が隣に寝てしまうと嘔吐で汚される危険があるので、自分はソファーに。胃腸炎で夜に吐いた後の子供は体調が悪くて疲れているので、だいたい着替えたらまた寝てくれます。ぐずるようなら寝入るまで隣で横になります。

子供がまだ小さな間は、寝ている間に嘔吐したものを吐き出させずにそのまま上を向いて苦しがったりすることがあるので、吐きそうだったり吐いたことに気づいたら、すぐに急いで体を起こして口の中の吐しゃ物が出てくるような姿勢を取ってあげます。まだ吐いている途中なら、後の掃除洗濯のことを考えて被害の少なそうな場所で吐かせます。

吐いたからといって、すぐに水分補給を考える必要は無い

30分から1時間おきに吐いている間は何も与えません。無理に与えてもよけいに吐くだけです。わたしは最後に吐いてから3時間ほどしたら少しだけ(スプーン1杯ぐらい)水分を与えます。

それで吐かなければまた10分後に1杯という具合。吐いた直後は口をすすぐだけにさせて、ごくごく飲ませないようにしています。そうすると余計に吐いてしまうからです。わたしの場合、吐き始めから半日ぐらいは、中途半端に水分補給せずに、まずは胃の中をからっぽにします。

それから、吐き気止めにホメオパシーのナックスボミカを与えています。これはおまじない程度の気持ちであげていますが効いてるような気がしてます。最近は、吐き気が止まってから与えるようにしました。(吐いている間はさっさと吐ききってしまったほうがいい、と考えるから。)

1歳くらいの小さな子供の嘔吐は本人にとって何が起こっているのかが分からず、吐き気で気持ちが悪くて怯えてしまうことがあります。そんなときはまずは親が落ち着いて、だいじょうぶだよ、今は吐いちゃっていいんだよ、と声をかけてあげるのも、うちの子たちには有効でした。

吐いても大丈夫、と教えてあげる

子供によって違うのですが、2歳の真ん中は吐いてはいけないと思うらしく、胃の中のものが上がってきているのに吐き出すまいとがんばってしまうので、「出しちゃいなさい、汚れてもちゃんと全部きれいにしてあげるから大丈夫!」「上手に吐けたね」となるべく落ち着いた低めの声で励まします。

親も焦ってしまうくらいそこらじゅう汚れて本人が苦しそうにしていることがありますが、気持ちはすぐに子供に伝わってしまいます。パニックになって泣き叫んだりすることもあります。病気や急な怪我のときはなるべく冷静に、焦ってドタバタしたり必要がないのに大声をだしたりしないように心がけます。

嘔吐の被害を最小限にするための工夫

下痢と同様に防水シーツの上に大判のバスタオルを敷いてその上に寝かせます。吐き気がおさまっている間に、近くに洗面器、トイレットペーパー、おしりふきと口をゆすぐための水や布オムツなどを用意して、子供の下着やパジャマの着替えも2、3セットほど出しておきます。汚されるので、自分用の着替えも出しておきます。着替え類は、必ず派手に吐いても汚れない場所に置いておくこと。

洗濯物は下洗いでざっと固形物を落としたら、すぐに洗ってしまうか、すこし置いておく場合はぜんぶ大きなゴミ袋に入れて洗濯するまで口をしばっておきます。

最初の頃の吐しゃ物は食べ物が多く含まれていることが多いので、服についた固形物が多い場合はトイレの便器の中に突っ込んで、手で持って流れないようにして水を流してゆすってあげると落としやすいです。

洗面所や風呂場で流してしまうと、排水パイプに詰まったりするので危険です。バケツのなかでゆすり洗いをして、内容物をトイレに流すのもよいでしょう。

吐かせるのにも、掃除洗濯にも大活躍のバケツ!

普通の掃除に使うようなバケツは下痢嘔吐の時にとても便利。吐かせるときは洗面器よりも深くてこぼれにくいし、吐いたものが目の前でなく、少し遠くにくるので、うちの子供はバケツのほうが吐きやすいようです。もちろん、汚れた洗濯物の下洗いにもそのあとの掃除にも使えます。


うちはバケツ2個を空にしていつでも使えるように備えてあります。急いでいるときに中に洗剤などのものがごちゃごちゃ入っていると、大変なんです。

下痢嘔吐のときの水分補給と栄養補給

下痢や嘔吐があるとしっかり水分補給をしてあげない、と焦ってしまいます。でも30分~1時間ごとぐらいに嘔吐している間は水も食事も一切与えません。症状が出てから6時間以内は何も与えなくても普通は脱水症状の心配なしなくてよいそうです。

6時間たってもまだ下痢嘔吐が続いている場合は、嘔吐が止まって3時間ほどしたら少しずつ水分を与えてもよいそうです。(わたし本人に医療の知識はありません。そのつもりでお読みください。)

下痢嘔吐が長引いて脱水症状が進んでくると、唇が乾いて子供もぐったりしてきます。上の子が2歳のときに患った胃腸炎の症状がとても重くて、嘔吐が30分から1時間間隔で12時間、下痢は24時間以上続いたことがありました。

子供も水をほしがったし、心配だったので12時間を過ぎたころからは少量ずつだけど水分を与えてしまいましたが、結局ぜんぶまた吐いてしまいました。

この時は吐き始めから48時間以上経過して、いよいよもう入院して点滴か、という時になって急に食欲を示して元気になってくれました。つまり、最初の嘔吐からまる2日以上経っていました。ご近所のママ友で小児科のお医者さんが相談に乗ってくれたのでそこまで待ったし、心強かったのですが、でないともっと前に病院に連れて行ったと思います。

この経験からいくと、吐き始めて24時間ぐらいは下痢嘔吐で水分がまったくとれなくても本人が弱っていなければ大丈夫かな、と考えています。(しつこいですが、医学的根拠はありません。自分のなかの目安です。)

嘔吐と下痢で子供の口や唇が乾いてきて、それでも嘔吐や下痢の症状の改善がみられずに水分補給ができなくてぐったりしてきた場合は、点滴が必要なので病院で診てもらったほうがよいと思います。

うちのオットなどは、吐いてすぐでも子供が欲しがるとすぐに飲み物や食べ物を与えてしまうのですが、結局また全部吐くだけなので、吐く量が増えてよけいに嘔吐が長引きます。それが分かっているのに、心配で与えたくなり、結局また吐く。子供に水筒ごと水を与えてごくごく飲ませ、その後またまるごと吐く、という具合です。何度もやったので、最近はさすがに学習してきましたが。

体が悪いものを出し切ろうとしているのに、悪いものにエサをやって増殖させるな!と思うのですが、子供が心配という気持ちはまあ理解できます。もういちど書きますが、吐き始めて6時間ぐらいならうちの子供たちは大丈夫です。(持病や、吐いた物の色がおかしい、痙攣などがあるなど、その他の気になる症状があれば別です。)

いくら小さくても、吐いた、大変、さあこれを飲みなさい!と言って飲ませるのは止めたほうがいいですよ。

食欲が出てきてからの食事

ぐったりして口もきかずに寝てばかりいた子でも、回復しだすと急に食べ物をほしがります。一般に消化がよいとされているおかゆや雑炊はうちの子供たちは全員大嫌いで絶対に食べてくれません。なので最初はすりおろしたりんご、他にもっとほしがるときは、普通に炊いた白米などを与えます。

この時期に欲しがるからといって、消化の悪いものを与えてしまうとまた嘔吐したり、下痢をしたりしてしまうことがあります。うちは目を離した隙に上の子たちが自分たちの食事(ソーセージや目玉焼き)を末っ子に与えてしまって、たぶんそのせいでまた下痢嘔吐が再発してしまいました。

2、3日ろくに物が食べられなくても回復すると自然に食欲が出てきますから、食べたがらない子に無理に食べさせる必要はないと考えています。症状が治まってからも様子がおかしくて心配なときは医療機関に相談して処置を受けます。

子供に何度もうつされていると抵抗力がつくらしい(追記)

いま子供が6歳、4歳、2歳ですが、去年ぐらいからは子供も軽い下痢で済んだり、親も同じく少々胸やけがするとか、軽い下痢をするぐらいで、胃腸炎らしい症状は出なくなってきました。

上の子供が4歳になるぐらいまでは毎年親子で胃腸炎による下痢嘔吐に苦しめられましたが、下のふたりも胃腸炎になって吐いても2、3回程度で済んでいて、あまり重症化していません。

上の子は元々胃腸があまり強いタイプではないらしく、最後に下痢嘔吐したのは今年の春、小学校入学直後でした。それでも他の家族には感染しませんでした。

まわりの家族は、以前のわたしたちのように家族全員やられた、という話もよく聞きます。わたしたちは4年間ほど毎年胃腸炎に感染したので、そろそろ抵抗力がついてきたのではないかと思っています。去年は末っ子が1度やっただけで済みました。さて、今年の冬はどうなるでしょうか。

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