小学校入学を控えて情緒不安定になる年長の子供たち

赤ちゃんから幼稚園、そして小学校入学というのは、自分のことを振り返ると記憶もそれほどなく、あっという間な気がしていました。でも、子供を育てる親として誕生から、1歳、2歳、3歳、、、と年齢を重ねてゆく子供との時間はとても密で長い時間のように感じます。

苦労をして育ててきたわが子が小学校に入学する、というのは親にとってもとても大きな節目です。自覚はなかったのですが、入学式で先生が弾く「1年生になったら」の優しいピアノの音に合わせて入ってきた子供たちのなかに自分の子を見たとき、自然に涙が出てしまいました。

大きくなったんだなぁ、と。

ハートのオーナメント

同じく涙腺のゆるいみなさん、ハンカチはすぐ出せるところに持っておいたほうがよいですよ。

そんな感動的な小学校入学ですが、うちの子は年長の終わり、クリスマス、お正月、誕生日と子供にとって大きな行事が終わってからは、情緒不安定気味で大変でした。

無意識に不安を感じて不安定になる子供たち

まわりのお母さんたちと話をしていても、年長さんの年明け以降は普段と様子が違った、神経質になって困った、夜中にうなされた、暴れた、など、子供が不安定になって困った、という人がちらほらいました。

もちろん、小学校入学をとびきり楽しみにして、残りの幼稚園もこれまで通り満喫するお子さんたちも沢山います。

でも、おおらかな性格だと思っていたのに、意外と繊細で神経質なところがあることがはじめて分かった、という子もいましたので、そういうこともあると知って、お子さんの様子に変わったところがないか少し気にかけておいてあげるとよいと思います。

まわりの大人たちの言葉も子供の不安を煽る

小学校入学を心待ちにして、新しいランドセルや学用品を眺めては喜んでいるような子供だった自分は、入学前に不安で情緒不安定になる、なんてことは思いもよりませんでした。入学式がほんとうに待ち遠しくて親や親戚が揃えてくれた全部新品の鉛筆や消しゴムやハサミなんかを毎日毎日取り出してはうっとりと眺めてまた大事に片付けて、学校で使う日を楽しみにしていました。

子供たちは小学校入学を楽しみにしてる、と思ってる人のほうが多いのだと思います。だから来年の春から小学校へ行く、と知っていると、まわりの大人たちは、「もうすぐ小学生だね」「楽しみね」「ランドセルは何色にしたの?」「入学式にはどんなお洋服を着るの?」「新しいお友達が沢山できるといいね」など、小学校のことを話したがります。もちろん、子供は小学校入学を楽しみにしている、という前提の会話です。親戚や親しい友人は、学校で使ってね、と文具や小物をプレゼントしてくれることもあります。

わたしも自分の子供がそうでなければ、そんな子がいるとは知らなかったので、小学校入学前の子にはその前提で話をしていました。

学校の椅子と机

不安を感じている子供は、かわいそうにそのたびにさらに不安を煽られる結果になってしまうんです。親としては子供の様子をよく見ているつもりでも、意外と気がつかなかった、ということもあります。

ナーバスになっているお子さんは、おねしょをするようになってしまったり、手洗いが頻繁になったり、暴れたり、ツメを噛みだしたり、夢でうなされたり、いろんな形で不安が現れるようです。

子供は大人と時間の感じ方が違うから

ランドセルが揃い、机などの家具を買ってもらい、小学校のための袋物の準備をして、持ち物を揃え、といったことは小学校に入るという気持ちを盛り上げるのによいかもしれません。でも、子供が感じる時間というのは、大人よりもずっとずっと長いのです。

大人の1週間が、子供には倍の2週間ぐらいに感じているのかもしれません。自分が子供の頃のことを思い出しても、夏休みがものすごく長く感じたのに、今では4週間や8週間でもあっという間。小さければ小さいほど時間の感じ方が長くなる、とも聞いたことがあります。

仮にそれが正しいとすれば、未知の世界、小学校に不安を感じてナーバスになっている6歳の子供が、年明け、1月から4月の入学まで、ずっと小学校に上がったときの新しい生活についてまわりからいろいろ言われ続けるということが、どれだけ過酷なことかは大人でもなんとなく想像できます。

小学校の準備よりも、幼稚園を最後まで楽しませてあげたい

最近はランドセル購入もどんどん早くなっていますが、うちは入学の少し前までランドセルも学用品も子供に見せませんでした。さらに落ち着きがなくなるのが分かっていたからです。

変化に弱いところがあるので、もちろん気を使っても落ち着きはなくなるのですが、それでもその期間が短くなれば、という配慮からでした。

幼稚園でも、卒園式の準備などで幼稚園から小学校に上がるということを実感させられる部分はありますが、幼稚園内だけであればまだ精神的な負担も少ないかと思います。それが家庭でも、友人知人や親戚にも、「もうすぐ小学校だね」と言われ続けたら、繊細な子には辛いはずです。

自分は子供の頃、そういうタイプではなかったし、まわりにもあまりそういう子がいなかったので分からなかったのですが、上の子が幼稚園から小学校に上がるのを今年の春に経験して、男の子でも女の子でも、ナーバスになる子が意外といるということが分かりました。昔よりも入学準備も早まっているし、子供のストレスが増えているのかもしれません。

4月の入学式の前後2ヶ月は大変でした

うちの子のように繊細なタイプの子には、2月の終わりから3月になって、いよいよ卒園が迫ってきたら、子供のための心の準備として家庭でも小学校のことを話したり、持ち物を揃えて準備するぐらいでちょうどよいと思いました。

それでも異様なハイテンションになったり、睡眠が浅くて夕方からグズグズしたりして、けっこう大変でした。落ち着いたのは結局小学校に慣れてきた5月の連休明けぐらいでした。

入学してからの様子(追記)

うちの上の子は、心配になるぐらい人見知りをしないタイプなので、4月に入学してすぐにクラスも先生も大好きになって、入学前のあれこれがウソのように毎日喜んで学校に通ってくれました。学校で新しいことが多いので疲れきっていて、連休ぐらいまで家ではグダグダでしたけど。

予想通り、持ち物を揃えたり、忘れ物に気をつけたり(持っていく物、持って帰ってくるもの)、宿題を自分でやったりということは予想通り何も自分でできませんでした。朝は寝起きはいいけど、着替えの途中で遊びはじめていつまでたっても着替えが終わらないのも幼稚園のときと同じ。小学校に入学したからといって、急には成長しませんね。

同じように年長のとき大変だった子のなかには、夏休み頃まで小学校に慣れなくて、朝行きたくないと泣くのでお母さんが学校まで送っていったという子もいます。

どのようになるかは子供によってそれぞれに違うので予測はできませんが、1年生の間はまだまだ幼くて当たり前なので、泣いても何でも学校に行って過ごしてくれれば上出来です。

学校でも、1年生の3学期までに自分で時間割ができるようにがんばりましょう、と言われました。2年生でもうちの子はわたしが見ないと色々忘れて、しかもわたしに「○○が入ってなかった!」と怒るような子です。そのあたりは最初からもう弱いところだと分かっているので、もう腹も立ちません。「誰かに貸してもらえたの?」「今度はわたしもも気をつけるから自分でも気をつけてみてね」とか普通に言えるぐらいまでの域に到達してます。

注意しても叱っても出来ないことで叱るのは、たとえそれがその年齢では当たり前とされていることでも、無理だと覚えてわたしが気をつけておくことにしています。やらせようとしても出来ないのだからこっちが疲れるし子供にも嫌な気分にさせるだけなのでやめました。

入学してからも出来ないことはその子によっていろいろありますが、その子なりの出来ることを少しずつ増やしていってあげる気持ちで親としては支えてあげたいです。

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