育児の理想と現実、やってみたかった西原式とか桶谷式とか

まだ出産をする前にインターネットで母乳育児についていろいろ調べていたら、西原式というものに遭遇しました。これは簡単にいうと1才まで離乳食を与えずに母乳で育てるというもの。アレルギーが出にくくなるなどのメリットがあげられていて、アレルギー体質のわたしは妊娠中これにとっても惹かれました。

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子育ての理論と現実はやっぱりちがう

でも産んで実際に母乳だけで育ててみると、思い知りました。1年も母乳だけで育てるなんてわたしには絶対にできない。

出産して育児をしていると、理論としては素晴らしく聞こえるけれど、実際に親としてやってみると無理、っていうことがよくあります。妊娠中はなんといってもヒマで考える時間がたっぷりありますから、熱心に色々勉強していい、やってみたい、と思ったことは沢山あります。

でもいざ子供との生活が始ると現実をつきつけられるんです。おむつなし育児とか、布オムツとか、ぜんぶこの類です。わたしには無理。

アレルギー対策として離乳食は生後6ヶ月から

離乳食はアレルギーのことを考えて、上のふたりはWHOで勧められている生後6ヶ月までは待ちました。(WHOは2歳までの授乳を勧めているようですが、そんなの絶対無理だからそのあたりは無視。)

その後食べてくれるようになったのは生後8ヶ月からですが、生後11ヶ月のいま、母乳だけでやっていくなんて無理。体力的にも、精神的にもそんなに授乳ばっかりしていられません。生後9ヶ月から3回食でもりもり食べてくれているし、だいいち自分でつかんで食べられるし、食事も自分で食べたいお年頃。そんなうちの子に母乳だけしか与えないって、むしろ自然に反してかわいそうな気さえします。(それが出来る子もいるのかもしれません。)

有名な桶谷式

すごく有名な桶谷式もいろんなブログを読んでいると素晴らしい!やりたい!と思ったけど、これまた私には絶対無理。定期的にお金を払ってメンテナンスのためにマッサージを受けるのは嫌だし、厳しい食事制限もわたしはできない。

断乳か卒乳まで3時間おきの授乳っていうのも、生後8ヶ月まではできたけど今なんて無理無理。最高のおっぱいをあげられたらいいけど、わたしはわたしの時間もすごく大事。じゃないとママでいること自体が辛くなっちゃう。

3人を母乳で育てて思いますけど、卒乳まで常に3時間おきの授乳なんておかしいと思います。おっぱいに3時間のタイマーがついているわけでもあるまいし、太古の時代からママたちが時計見て3時間おきに授乳してた訳もない。赤ちゃんが4時間寝ていたら、お腹がすいていないし眠いから寝ているわけです。

子育て理論とか子育て本信仰は育児ノイローゼの元

西原式も桶谷式もどちらも考え方は素晴らしい(ように感じる)。実践しているママさんたち、ほんとうに尊敬します。でもヘタレなわたしには到底無理でした。実際にうちの子の現状にも合っていなかったと思います。

子供にあっていない、わたしにも合っていないのに、無理してがんばりすぎたらイライラして逆に赤ちゃんが憎らしくなる気がします。

本にはこうやって書いてあるのに、どうしてこの赤ちゃんはこうなのかしら。わたしが母親として何か間違っているのかしら、っていう落とし穴に落ちやすいです。それでなくてもひとりめの育児って何でも不安になりやすいですから。

でも、違います。

あなたにとってその本が間違っているんです!

それがあっている人もいるかもしれないけど、100人が100人同じじゃない。100人の赤ちゃんがいて100人のお母さんがいるので、そのそれぞれのタイプの組み合わせは果てしない数です。

だから全ての赤ちゃんを標準化した子育て本はもう見ません。元気に成長していれば、体重増加がどのぐらいで、寝返りが何ヶ月で、おすわりがいつで、ハイハイがいつ、とかどうでもいいし。

子育てをしていたら疲れて嫌になることよくあります。そういう時は夫の時間があるときに頼んで息抜き。夫がいないときに疲れて折れそうになったら、赤ちゃんにだってがまんしてもらう。5分でも10分でもいいから好きなお菓子を食べてたりしてリフレッシュ。

お金を使うときは必要な出費なのかをよく考えて

妊娠出産は不安からついついお金を使いやすくなります。そんなところに目をつけた企業が金儲けのチャンスを逃すわけがありません。現にカラフルなイラストとかわいい写真で人気の妊娠、育児本は宣伝だらけで一体なにが必要なもので、どの製品がよいのか読んでもわかりません。よけいな物を買わせる宣伝誌に見えます。

ナントカ式とか、ナントカ博士とか、いかにもありがたそうなものが次々と紹介されたりしますが、結局それが助けになる人もいればならない人もいる。子育ては人間対人間だから、HOWTO本で解決できるほど簡単じゃない。分かっていてもつい、お金を出してしまう。しかも自分がダメ母であるような気分まで味合わされてさらにお金を使わされる。

自信を持ちましょう。賢くなりましょう。大変なりに、自分の子どもをよく見て、自分がつらくないように子育てできる方法を探っていきたいです。お金目当てでない現実のママたちと繋がりを持つことであっさりと救われた気分を味わったこともわたしは沢山あります。

「そんなの無理だって!」って明るく笑われると「なあんだ」って思えるんです。