エルゴ新生児インサートの使い方ビデオ

友達ママにエルゴの新生児インサートの使い方で、赤ちゃんの足をどうしたらいいのかよくわからない、どうしていたの、と聞かれました。

3人とも新生児からインサートを使ってエルゴに入れていましたが、確かに最初は新生児をエルゴで抱っこするのって使いにくいし、足をどうしたらいいのか分からないんですよね。

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新型インサートと旧型インサートの比較(追記)

エルゴ新生児インサートは新型が出て、エルゴ本体にスナップで固定するタイプに変わりました。この記事は旧型で、赤ちゃんにインサートを装着してから、エルゴに抱っこする方法です。


こちらが新型。エルゴ インファントインサート 3という商品名です。


こちらは旧型。この記事はこちらの旧型の使い方を説明しています。

エルゴに赤ちゃんを入れたときに、理想的な足の形(基本はM字に開かせる)は新旧どちらのインサートでも同じですが、メーカーの動画を見る限りでは、新型は本体にスナップで取り付けて装着するため、エルゴの中で新生児の足の形を正しい形に整えるのが少し難しくなったかもしれないと思います。

あと、気になるのは、長さが短くなっていること。大きく生まれた子の首がすわっていない時期には首まわりのサポートが弱いかもしれません。

新タイプのインサートは、旧タイプより装着の簡単さは増したかもしれないけれど(この点も少々疑わしい)、赤ちゃんの体のサポート自体がしっかりしていない印象を受けます。夏の暑さは改善されたのかもしれません。

実際に新型インサートを使っていないので分かりませんが、新しいほうが良さそう!とはっきり言えるほど良い印象は受けません。まだ旧型も売られていますので、購入の際には手にとって比較されたほうがいいと思います。

(エルゴの最近の方向性は、360の発売とか、理解し難いので、わたしは新製品には懐疑的で用心深くなっています。)

新生児インサートの中で足を合わせる時期

うちの赤ちゃんは3人とも大きめだったんですけど、ひとりだけ3000g前半で生まれた子は比較的小さかったので、新生児期にはエルゴの中で両足の裏を合わせて膝を大きく開く格好で入れていた時期がありました。

3000g後半で生まれた2人は元々大きかったので、短期間だけ足裏を合わせ、その後すぐに足をM字の形に開いてインサートを使うようになりました。うちの子の場合は足裏を合わせるのは体重5000g以下、少し大きくなって、足をMの字に開くのは体重5000g以上くらいが境目になっていると思います。

エルゴ新生児インサートの使い方動画

足を開くといっても、最初は装着し終わった状態だとエルゴ本体から足はほとんど出ませんでした。足の先とかひざから下が外から少し見える程度。なにしろ大きな新生児でもまだとても小さいですから。インサート使用のエルゴは最初の子のときにとても使いにくいと感じました。

そのときに見てとても参考になった動画がこちら。英語だけど分からなくても見れば参考にはなると思います。

以前の旧タイプのインサートの時代に、エルゴ新型インサートが出たときの商品説明の動画なので、インサートの使い方をメインに赤ちゃんがどういうポジションになるのがよいかをとても詳しく説明してくれています。

公式の動画はあまり慣れた感じのモデルさんでないのでぎこちない気がするのですが、こちらのおばちゃんはすごく赤ちゃんの扱いに慣れてる感じ。わたしにはこれが見た動画のなかでいちばん分かりやすかったです。

小さい間は首の部分をうしろに折り返す使い方も参考になりました。インサートをバスタオルなどで代用したい方にも重要ポイントが分かりやすいと思います。(落下事故の問題などあるので代用はおススメできなくなっちゃいましたが)

最初に難しいのは足のおさまり

新生児インサートで悩むことが多いのが、赤ちゃんの足のおさまり具合だと思います。生まれてすぐの新生児はインサートをつけたらひざを大きく開いて足の裏を合わせてエルゴを装着します。

膝が大きく開いて脚全体がM字の形(足がくっつくので変形M字、足のくっついたカエルの脚みたいになります)になってさえいれば、足首などは押されて痛そうに見えても意外と平気。すこし大きくなったら膝を大きく開いて脚全体をM字にするのは同じですが、膝下は自然に開いて、つま先が外側を向く感じで使います。

脚を大きく開いてM字の形にして抱いていると、年配の方などは足に悪そうなどという方もいますが、産まれてすぐの赤ちゃんにとっては足をまっすぐにして固定するほうが股関節に悪いそうです。開きすぎて悪いなんてことはありません。

先天性股関節脱臼は生まれてからの足のポジションがとても大切です。エルゴの中だけでなく、おくるみで包むとき、抱っこやオムツ替えのときなども赤ちゃんの足がまっすぐに伸びたまま固定されないように、脚全体がM字を保つように気をつけましょう。

おくるみではなく背中にくっつける

動画のなかでいわれていますが、新生児インサートを使って小さな赤ちゃんを抱っこする時には、インサートに深くしっかり座るのではなく、休むと表現しています。背中に亀の甲羅のようにくっつけるイメージというと分かるでしょうか。動画の英語解説は、インサートに座る(Sitting)ではなく、軽く腰掛ける(Resting)な感じって言っています。

新生児インサートはおくるみではないので、赤ちゃんをしっかりくるむイメージではありません。背中全体と両脇にくっつけて、それが取れないようにスナップでとめる感じ。

わたしはコツがわかるまでこの動画を何度も見ました。

実際のインサート装着のコツ

動画のようにインサートをつけた赤ちゃんを、足の形を整えてから自分のお腹にしっかりくっつけて片手で抱っこして、もう片方の手でエルゴ本体を持ち上げてインサートの赤ちゃんの背中部分に当て、その後で両方の肩ベルトを通して装着するとやりやすいと思います。とにかく赤ちゃんを落とさないようにしっかり抱きながら落ち着いて装着してみてください。

慣れていないとどきどきするし、焦ったりしがちだけど落ち着いて赤ちゃんを支えることに集中して、まずはお家で出かける用事が無いときに装着の練習をしましょう。エルゴ使いはじめの装着の練習は全身が写る鏡の前でやると装着のコツがつかみやすいですよ。なんだったら最初は赤ちゃんを使わずに、ぬいぐるみやお人形を使って練習してもいいくらいです。

体が硬めの方は肩ベルトの後ろのバックルをとめるのが難しいかもしれませんが、これも慣れで、鏡の前でベルトを見ながら練習すればすぐに上手になります。

インサートに入れた赤ちゃんは最初はすこし抱きにくいので、慣れるまでは自分はソファーの前の床に座って、赤ちゃんをソファーに置いて装着するなど転落事故にくれぐれも気をつけてあげてくださいね。

新生児インサートは慣れれば簡単で便利

抱っこ紐を使うのに、赤ちゃんをおおげさなクッションに包んでから抱っこ紐に入れるなんて、面倒すぎる、と実はひとりめのときはずっと思っていました。だから他の抱っこ紐を選ばなかったことにすこし後悔したこともありました。でもインサート無しになったらエルゴオリジナルは無敵の使いやすさ。すっかりエルゴに惚れてしまって、ひとりめの後はインサートを使うことにも抵抗がなくなりました。

エルゴは新生児インサートありでもなしでも装着のコツをつかむまですこし練習が必要でした。わたしも最初は評判が高かっただけに、初めて使ったときのエルゴの使い心地にはすこしがっかり。1時間くらいエルゴで外出したら肩や腰が痛くて重くて、ちっとも楽じゃないと感じたものです。これははじめはオットも同じ意見でした。

でもインサートをつかったエルゴの抱っこも、少し手をいれてクッションを整えたり、ベルトの長さを調整したりするだけで力の分散が変わってぐっと楽になります。慣れればこれなしでは子育てできないくらい便利。

最初はもたもたしていたエルゴの装着も、インサートを使った抱っこも、ふたりめになると慣れるとさっとすぐに出来るようになりました。さんにんめになるともうすっかり完全に慣れてしまってインサートが面倒だとも思いませんでした。

赤ちゃんの体格だけでなくて、使う人の体格でもベストの装着方法が変わってくると思うので、エルゴが使いにくいと感じたら、自分にベストのポジションを探すために、暇なときに赤ちゃんのご機嫌をみはからってお家でいろいろ試して練習してみるのがお勧めです。

エルゴで新生児を抱っこ-新生児インサートのコツという別記事もありますので参考にしてみてください。

公式の動画や説明書が分かりにくい

抱っこ紐の紹介動画や使い方の説明は、説明の意味もあるけれど、同時に簡単便利という使いやすさをアピールするものでもあります。

特に公式の動画は、インサートの説明もいとも簡単にさらっとやっていて、小さな赤ちゃんの足の位置がどうなっているのか、微調整はどうやったらいいのかなどが分かりません。(追記:公式からもだいぶマシな動画が公開されてています。この記事の一番下をご覧ください。)

体格の個人差も使い心地に影響しますから、結局は自分で練習して使いやすいポジションを見つけるしかないのですが、上のインサート紹介の動画みたいにもうすこし丁寧に使い方を説明してくれてもいいように思います。エルゴオリジナルには100%満足していますが、その点だけはすこし不満です。

インサートを卒業したらエルゴは格段に使いやすい

インサートに慣れているから簡単とはいえ、インサートに入れる手間もあるのでやはり面倒といえば面倒です。特に、車で移動してエルゴに入れてその先移動しようと思ったとき、インサート使用の時期には車のシートやトランクで赤ちゃんを一旦寝かせてインサートを装着しないとエルゴに入れることができません。

他の抱っこ紐も、インサートを使わないかわりに、最初に抱っこ紐を広げてその上に赤ちゃんを寝かせてスナップなどを留めてから装着するタイプもあります。自宅でエルゴを装着して、自宅でまた外すような利用のときはよいのですが、車から降りて抱っこ紐を装着、また車で外すという使用をするには、エルゴインサートなしの利用のように、簡単に立ったまま装着できる抱っこひもが便利です。

インサートを卒業した後のエルゴはほんとうに使いやすくて、抱っこも楽で、肩も腰も痛くなったりしません。車での着脱もとても簡単になります。3人にインサートを使ったので、わたしはエルゴのインサートに入った赤ちゃんに萌え萌えしちゃうんですけどね。

先輩ママに見せてもらうのがいちばん

もしも身近に先にエルゴを使ったママがいたら、ぜひいちどそのママに頼んで新生児ちゃんをエルゴで抱っこするところを見てもらってください。なんだったら自分の赤ちゃんをエルゴとインサートを使って抱いてみてもらってください。動画も説明書よりはわかりやすいのですが、やはり実際にどうやって抱いているのかを見るとコツが断然わかりやすいです。

最初にエルゴを使うときは絶対に足のポジションで悩みます。腰ベルトはウエストではなく骨盤のすぐ上にしっかり乗る感じ。あとは肩ベルトの長さ調節。

赤ちゃんが苦しくないように、と緩めにしておいたりするとエルゴの中で赤ちゃんが大きく前かがみの姿勢になってしまったりします。きつすぎてもだめですけど、適度に締めてエルゴの中で赤ちゃんの体が変に動いてしまわないようにしてあげてくださいね。

インファントインサートの使い方動画(公式)

最近また友達に聞かれて新しいインサートの使い方動画を探してみました。日本語のものはYoutubeにないのですが英語ならあります。その中でも特に使い始めに困る赤ちゃんの足のポジションがわかりやすい動画がこの2点です。

こちらの動画は旧タイプのインサートなのですが、モデルの赤ちゃんがまだわりと小さいので、その点でおすすめです。

こちらの赤ちゃんは少々大きめですが、新タイプのインサートの装着動画で、赤ちゃんの足も写っているので参考になるかと思います。

いままたいろんな動画を見てみましたが、やはりインサートの使い方は上のほうで最初にご紹介した動画がやはりいちばん分かりやすいと思います。決しておしゃれではありませんが、カメラアングルもお母さん目線で分かりやすいです。モデルの赤ちゃん人形は少々大きめですが、もっと小さいベビーの場合はこうするのよ、と足を合わせて見せてくれています。よく聞きながら見てみてください。