マザーズバッグが不便で使えない理由

ひとりめの赤ちゃんが誕生してお祝いにいただいたマザーズバッグ。ふたりめが産まれて以降まったく出番がなくて忘れ去られていたのですが、倉庫の中で子供の冬物アウターを捜していたときに見つけてそういえばこんなものも持ってたっけ、と思い出しました。つまりそのくらいすっかり忘れていました。

出産前はマザーズバッグを持つのが当たり前、と自分もまわりも思っている人が多くて、出産祝いにマザーズバッグはどうかしら、とプレゼントの申し出をいただいたときも、何の疑問も感じずに欲しいバッグを選んでリクエストしました。

わたしの選択も悪かったのかもしれませんが、よくよく考えても自分には必要なかったと思っています。

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マザーズバッグの最大の欠点

わたしの持っているマザーズバッグは、斜めにたすきがけができるメッセンジャータイプで、ベビーカーやバギーにはそのベルトを短めにしてハンドルにかけることができます。以前に学校の指定通学カバンでメッセンジャータイプをつかっていたことがあったから懐かしさもあったし、オットがそのタイプを希望したので選びましたが、インポートで2万円くらい。その形とか大きさとかは何でもたっぷり入るし、バッグとしてはそれなりに使いやすいと思いました。でも使いやすいはずのわたしたちのマザーズバッグにはおおきな欠点がありました。

ポケットがたくさんありすぎてどこに何が入っているのかわからないんです。

元々かばんの中をすっきり片付けるのが苦手なわたしなのに、マザーズバッグから物を取り出してまた片付けるときは出先でドタバタと落ち着かない時が多いのです。ふつうにうんちのオムツを替えるくらいではもうドタバタしないけど、それが漏れてぜんぶ脱がせて袋に入れてオムツをして新しい服を出して着せる、なんてことをやっていたら出したものをまたきちんと決められた場所に戻すなんてやっていられません。

適当にどさっとかばんに詰め込むことになります。だからポケットがたくさんあるのが災いして次に物が必要になったときにどこに何が入っているのかさっぱりわからない。

パパとの共有でさらに大混乱

マザーズバッグの選択に口をだすようなオットなので、オットもひとりで赤ちゃんを連れて外出したりもする人です。だからマザーズバッグはオットも物を入れたり出したりする。もう大混乱なわけです。

ふたつ、みっつくらいのポケットなら便利だけど、わたしのマザーズバッグみたいに小さなポケットもあわせると8箇所くらいにバッグが小分けになっているともう地層を発掘するかのような感じ。その証拠に、しまいこんでいたマザーズバッグを友達にもらってもらおうと思ってもういちどチェックしていたら、靴下やらスタイやらが小さなポケットから出てくる。

マザーズバッグである必要はない

授乳服でもそうでしたが、マザーズバッグとしておむつや必要なものを持ち歩くためのバッグはマザーズバッグとして売られているものである必要はありません。好みによってリュックサックタイプ、斜めがけタイプ、トートバッグタイプなどを選んでマザーズバッグとして使えばそのほうが安くて使いやすいものが見つかります。

普通のバッグなら子供が大きくなってオムツなどを持ち歩く必要がなくなってもそのまま使い続けやすいです。マザーズバッグを普通のバッグとして使ってもいいのかもしれないけど、気分的にもなんか変なかんじ。普通に使うバッグならもっと他に使いやすかったりおしゃれだったりするバッグがあるから結局使わない人が多いと思います。

ひとりめ出産のときはマザーズバッグを選ぶのは楽しかったし、赤ちゃんを連れてお出かけ、と思うとテンションもあがりましたが、実際に使ってみてすぐに失敗に気がつきました。

エルゴやバギーとの相性

マザーズバッグが使いこなせなかったわたしは大きめのトートバッグやリュックサックをマザーズバッグとして使うことが多いです。リュックサックは末っ子をエルゴに入れて、他の子をバギーと徒歩で連れて歩くときも両手があくのでとても便利。エルゴを装着した状態で使うリュックサックはアウトドア系ブランドの肩ベルトがちょっとしっかりしたタイプのほうが相性が良いと思います。

リュックサックの選び方

アウトドア系のリュックサックは、脇のポケットにティッシュや水筒などを入れておいてさっと出せるのが魅力。公園遊びのときはおむつだけでなく、おやつ、飲み物、おもちゃ、絆創膏など色々荷物が増えます。あまり大きなガッシリ系だとお買い物やバス電車などのタウンユースでは邪魔になりますが、このぐらいの物までならわたしは大丈夫です。

荷物が少なめで街のお買い物のお出かけメインに考えるならちょっと可愛いリュックサックを選ぶのもいいですね。

エルゴと相性がいいリュックサック

リュックサックは当然ながら肩ベルトがあるのでエルゴと一緒に使うともちろん肩部分は前後2重となってしまうので少々ごつくはなりますが、前後に加重がかかるので重さは意外と感じません。

上の子供たちが小さくてウロチョロするので、背負えるリュックサックはとても便利。バギーに積んでしまうと急にバギーを畳まなくてはいけなくなったときなどに困ります。小銭入れや携帯などはファスナーつきの上着のポケットに入れて、カギと電車のカードなどの大事なものをエルゴのファスナーつきポケットの中に入れるのがすき。だから抱っこ紐の前面に大きめのポケットのついたエルゴが好き。(360はついていませんよ!)

メッセンジャータイプのマザーズバッグは、大型ベビーカーのハンドルにかけて優雅に散歩するには向いているのですが、エルゴでの外出にはまったく不向き。太めのベルトがとても邪魔だし、片側だけに過重がかかるのもエルゴとの相性が悪いです。

実際のお出かけスタイルにあわせて

マザーズバッグを選ぶならエルゴメインで外出するのか、ベビーカーを使うのか、バスの利用などでベビーカーをたたむ必要があるのか、など赤ちゃんとの外出方法や行動範囲をよく考えて選ばないとわたしのように失敗します。

上の子をバギー、下の子をエルゴ、なんていう状況になると出かけるだけで大変。エルゴの子供も半年を過ぎると重い。そうなると今度はなるべく背中の加重を減らしたいので、いかにバギーに沢山荷物を載せるか工夫しました。リュックサックは軽めか、バギーに安定してかけられる別のバッグ。

マザーズバッグでなくて普通のバッグなら家にあるどのバッグでもいいのですが、一応出かける時はどれ、と決めておかないと急いで出かけたらオムツが入っていなかった、などと困ることもありますのでバッグは決めておくほうが好きです。

小分けに整理できるポーチや巾着が便利

おむつや着替えなどの分類をするためにたいていのママがポーチなど小分けにできる収納を使っています。ポケットがたくさんついているタイプもポーチくらいなら便利。この場合は、メッシュ素材などで適度に収納の中身が見えるようになっているポーチが使いやすいです。色も黄色など目立つ色のほうが緊急時にサッと出せて便利です。(うんちまみれの時などは、おしゃれ度より実用度が優先です)

出先のオムツ替えのときは上の子も小さいので大急ぎ、の場合が多いですから、ポーチはマザーズバッグとして使っているバッグに入れたときに目立つ色を選んでいます。黒いバッグで黒い財布が見つけにくいっていうのは誰でも経験があると思います。派手でも好みでなくても分かりやすい色柄のポーチにオムツやおしりふきを入れておけば、他にいろんなものが入ったバッグの中でもすぐに見つかります。散らかった家の中にあっても、子供が公園の芝生の上に放置してしまっても見つけやすいです。

オムツを入れるポーチは予想外の事件で汚れてしまうこともあるので、水分がしみこんでしまうようなタイプではなく、撥水で表面の汚れを拭き取れるような素材が好きです。赤ちゃん3人のオムツを経験すると、ほんとうにいろんなタイプの”事故”に遭遇します。敷物としても使え、軽くて水分がサッと拭き取れる布オムツはいろんな場面で活躍するので家でも使っているし、外出時にも必ず1枚は持っていきます。

わたしたち夫婦の評価:まったく不要

ということで、マザーズバッグのわたしたち夫婦の評価は、「まったく必要のなかったベビー用品」です。こんなものだと知っていたならば、プレゼントしたいと言ってもらっても、絶対に別のものを希望しました。安くないバッグなのにほんとうに勿体無かったです。