子供の水イボ(ウイルス性)の治療と治癒の経緯ー画像あり

今年の3月に子供たち全員にイボができました。おそらくプールでうつってきたものではないかと思います。スイミングに通っていないうちはまあよいのですが、通っている子は水イボが出ているときは休まないといけない、というところもあるらしいです。お母さんたちは、「どうしろって言うのよねえ、」とかなり気軽に愚痴ってましたが、子供が行きたいとなると切実ですよね。(最近は水イボでもOKのところも増えてきているそうですが。)

上のふたりは6歳と3歳、末っ子が2歳になったばかりでした。幸い上のふたりのイボは、首や腕に2~5つぐらいまでしか増えず、何度か治ったりまた出たりしながら4ヶ月ぐらいで完全に出なくなりました。問題はまだ小さく、元々肌の弱い末っ子でした。

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お腹にできた2~3ミリのイボ

最初に見つけたのは、末っ子のお腹。おへその横に3つぐらいの小さなイボでした。2週間ぐらい経っても相変わらずそのままで、それぞれが大きくなってきている気がしたし、しかも増えてきました。増え始めの最初はごく小さなイボで、そのまま大きくならないイボもあるのですが、最大で直径3ミリぐらいのイボらしいイボに成長するものもあります。

イボの写真がどこかにあったと思うのですが、見つかりません。「子ども 水イボ」のキーワードで画像検索してみてください。まさにそんな感じのイボでした。(この記事の後ろのほうに治りかけのイボ画像を掲載しています)

かゆみもなく、それほど気にならないみたいなのですが、触れるところに出っ張ってついているので寝ている間や遊んでいるときに無意識にひっかいて流血することもありました。小さなイボですから、たいした出血ではないのですが、それでも洋服やシーツに点々と血の跡が沢山ついていて、うわっ!という規模の出血です。

これは水イボ、伝染性軟属腫

うちの子にできたイボは、水イボといわれるもので、ウイルス性だそうです。なので感染するのですが、大人になると普通は抵抗力があるのでうつらないのだとか。子どもも大きくなると罹りにくくなるそうです。

確かに子ども3人ともイボができましたが、上のふたりはたいした広がりもなく、勝手に治ってしまいました。(4ヶ月かかったけど)

実は子どもたちに水イボが出ている期間に、わたしも体にいくつか「これってイボ?」と思うような小さな突起ができたのですが、なんだか気になってひっかくとボロッと取れて出血もせずそのまま、というのが何度かありました。もっと注意深く観察すればよかった。

水イボは伝染性軟属腫といい、アトピーなどがある小さな子どもが悪化しやすいそうです。確かにうちの末っ子が食物アレルギーもあり、皮膚がいちばん弱いです。(3人とも弱めだけど)

イソジン軟膏を薦められる

小さいので、焼いたりするのはかわいそうだからやりたくありません。かかりつけの小児科の先生は、それほど数も多くないので、そのまま特に治療はしないで様子をみましょう、という意見でした。

そのまま放置以外に出来る方法としては、ピンセットでイボをつぶすという方法だそうです。たいして数もないので、やってもいいかなとも思いましたが、病院が嫌いになりそうなので様子を見ることにしました。

他に何か試してみたいというのなら、イソジン軟膏を自宅でやってみたらどうでしょうか、ということで、直径3ミリぐらいに大きくふくらんだイボには、試験的に小児科の先生に薦められたイソジン軟膏を試してみました。

イボをイソジン軟膏で処置してみる

わたしがやったやり方は(小児科の先生に教えてもらいましたが、医学的に確立されているのかは分かりません)、

  • 夜寝る前にイソジン軟膏を厚めにイボに塗る
  • ベトベトしているので、絆創膏をひとつひとつのイボに貼る
  • そのまま24時間イボにイソジン軟膏がついている状態を保つ

結果は、効いているような効いていないような。子どもそれぞれ、大きなイボ2つに試してみたのですが、特に末っ子のイボにはあまり効いた気がしませんでした。(↓イソジン軟膏はコレです。)

肌があまり丈夫でない子どもたちで、絆創膏にかぶれたりするので、かぶれにくい絆創膏を使ったのですが、それが災いして寝ている間に剥がれてしまってパジャマがイソジン軟膏で汚れたり、日中も絆創膏から漏れて洋服にしみができたりして、イソジン軟膏の治療はいくらイボが広がっても全箇所にやりたいと思うような感じではありませんでした。なにより効果がいまいちはっきり実感できないのが残念。

上の子たちは、イソジン軟膏治療の後、ふくらんだイボをツメで引っかいてしまって、かさぶたになってそのまま取れてしまったという治り方をしました。これも、一度で取れたという感じではなく、2、3度引っかいてかさぶたになっていたような。

つまり、上の子ふたりのイボが治ったのは、引っかいたからだったのか、イソジン軟膏を塗ったからだったのか、そういう時期だったのか、よくわからないのです。どちらかというと、ひっかいたからだったような気がしています。

効果ではないし、リスクもないので、ダメもとで試してみるのもよいかな、という感じです。

治らないのであきらめて放置する

最初の2ヶ月ぐらいはけっこうまじめに薬を塗ってみたりしていたのですが、けっきょく末っ子のイボは増え始めて、お腹だけでなく両足の太もも部分にもでき始めました。ただ、大きくなったイボは全期間を通してお腹で3つ、太ももで2つぐらい。その他はどれも直径1ミリ以下の小さいままでした。

イソジン軟膏を塗ってもたいした効果が感じられず、引っかいたイボのほうが直りが早い、というような状況だったので、そのまま様子見(面倒なので見ないふり)をしていたんです。

冬になったら勝手に枯れてきた

イボに気がついてから9ヶ月が過ぎて、もう増えていないみたいだし、どうでもいい、と思っていたら、どうやら勝手に治ってきているみたいです。

小さくブツブツしていたところのまわりの皮膚が乾いてカサカサした感じになっています。そして、少し大きかったイボは次々とカサブタになっている感じ。

カサブタになった水イボ

こちらの画像は、少し大きめ(直径2ミリ程度)だった最後のひとつのイボがカサブタになった状態のものです。2歳の子の太もものイボです。この後、また引っかいて少し出血してカサブタになりました。

回りの肌がガサガサになっているのがわかるかと思いますが、この画像の範囲全体に小さなイボが20個ぐらい出ていました。小さなイボには赤みもありました。(不思議なことに、大きなイボには赤みがありませんでした。)

上の子たちはイボを引っかいてカサブタになっていた、と思っていましたが、もしかしたらあれも勝手にカサブタになっていたのかもしれません。そのあたり、厳密に観察していたわけでわないので不明ですが、このイボはカサブタになって落ちて治るものらしいです。

うちの子の場合は「放置」が正解

ピンセットでイボをひとつひとつ潰す、という方法はよく考えてみれば、子どもが知らないうちに引っかく、というのとあまり差がない気がします。もちろんきれいに潰したほうがばい菌がはいらなくて安全なのでしょうが。

2歳の末っ子のイボは、たぶん一人目の子だったら相当心配して、なにか治療を受けていたレベルだったと思うのですが、結果的に大きな水イボらしいイボは数個でおさまりました。大きなイボはどれも赤みがなく、きれい(?)で直径3ミリ以上にはなりませんでした。

その他、おそらく20個ぐらい小さなイボができて、こちらは赤みもあったのですが、これも今、最初のイボ発見から半年ぐらいで乾燥してきて、今で9ヶ月経過。どうやらこのまま治りそうです。

沢山のイボが出てくるとびっくりしますが、痛みを伴う治療をするのは2、3歳の小さな子どもにはかわいそうな気がするので、今回の水イボは様子見(放置)して正解だったと思っています。

最初につぶれてカサブタになって治ったイボの跡はなくなっていますし、その後のイボもうっすら跡が残っているものもありますが、水疱瘡のように残るような感じではありません。