赤ちゃんの肌にオリーブオイル使用、要注意

乾燥肌の赤ちゃんのお風呂や、肌の手入れ、おむつかぶれに食用のオリーブオイルの使用が薦められることがあります。肌にオリーブオイルを使っても問題のない子も多いようですが、気をつけて。このオリーブオイルが肌に合わない赤ちゃんがいます。


食用にはオリーブオイルを常備していて、子供たちの料理にも使います。けれども子供の肌には塗りません。

食べてよいから肌にもよい、は間違い!

オリーブオイルといってもいろんな種類のオイルがあって、当然といえば当然ですが、食用だからどんな子の肌にもだいじょうぶ、という訳ではありません。エクストラバージンオイルだから肌に塗っても大丈夫と言っていた友達のママもいましたが(汗)、合わない子には合いません。

自分の子供に離乳食をはじめると分かるかとおもいますが、肌が敏感な子は、口のまわりについた離乳食でも赤くかぶれたようになることがよくあります。食べたらだいじょうぶでも、肌についたらダメという場合があるのです。食べてもダメ、塗ってもダメ、ちょっと触るだけでもダメということもありえます。

元々両親や親戚に喘息や花粉症やその他のアレルギーなどの症状がある人がいる場合は、子供に食べさせるもの、体に塗るものには気をつけてあげないといけません。

赤ちゃんの肌にオリーブオイル

値段が高い高級オリーブオイルでも安いオイルでも、絞りたてでも古くてもオーガニックでも、どんなオリーブオイルでも赤ちゃんの肌に合わない可能性があります。友達でオリーブオイルを赤ちゃんの肌に塗って全身が真っ赤になってしまったという例があります。この子の場合は海外の産地から親戚がお土産に買ってきた、とても新鮮なエクストラバージンのオリーブオイルで、食用に使っても(食べると)すこしピリッと辛みのあるオイルだったそうです。

なので他のクリーム類などもそうなのですが、オリーブオイルを赤ちゃんに使いたい場合には、広範囲にご使用の前に必ず太ももの内側などで少量塗布して赤くなったりしないかテストしてからの使用が無難だと思います。

オリーブオイルよりベビーオイル

我が家はふたりともあまり肌の強い子たちではないので、最初からオリーブオイルは使わずに植物系のベビーオイルを使うようにしています。ベビーオイルはさらっとしていてベットリ油な感じのオイルよりも肌になじみがよくて扱いやすいです。

オリーブオイルは同じオイルであってもロットや鮮度が違えばまた成分が違ってくるかもしれません。ベビーオイルでもアレルギー反応が出ない保障はありませんが、いちど問題がなければ成分は食用オイルよりは安定しているはずだし、メーカーが発売している定番の商品ならふつうはアレルギーテスト済み。たくさんの子供が使って問題が少ない成分になっているはずです。

おむつかぶれには亜鉛華軟膏。体全体の乾燥にはベビーオイル。新生児の頃のお風呂にもベビーバスにベビーオイルを少し垂らします。おむつかぶれになっていなくても、小さな赤ちゃんのべっとりうんちの後にティッシュにベビーオイルを含ませておしりの保湿とおむつかぶれの予防をすることもできます。

オリーブオイルを使ってみようかと思うのは元々乾燥などのトラブルがあるような肌が弱いお子さんの場合が多いのではないでしょうか。赤ちゃんの肌はデリケートです。使用にあたってはくれぐれもご慎重に。パッチテストをするのも最初は使用感を確認するために赤ちゃんではなく自分に、がよいかもしれません。

粉ミルクにもオリーブオイル?

赤ちゃんの粉ミルクや離乳食にもオリーブオイル、しかもエクストラバージンオリーブオイルを薦める人がいる、という話を聞きました。母乳で育てたわたしがいうのも変かもしれませんが、これには反対です。粉ミルクはそれだけで母乳に近い成分になるように調整されているものです。最近ではアレルギーに配慮した粉ミルクもあります。

オリーブオイルを赤ちゃんの離乳食に使うのはともかく、成分と栄養を考えて作られている赤ちゃんの粉ミルクにわざわざオリーブオイルを垂らす必要はないのでは。しかも肌に塗ってアレルギーが出る子がいるのですから、飲んでアレルギーが出ないという保障はありません。

高級でもオーガニックでもかぶれる

オリーブオイルだけでなく、赤ちゃんや子供の肌に何かを塗る、食べさせる場合には注意が必要です。高級な物だから、オーガニックのナチュラルコスメだから、と安心するかもしれませんが、だからといって子供の体に合うかどうかは分かりません。

自然なもの、体にいい、というイメージはとても危険です。自然なもので猛毒のもの、有害なものはいくらでもあります。

肌が丈夫でアレルギー傾向のない子ならそれほど気にしなくてもよいかもしれませんが、うちは3人のうちふたりがやや敏感なので、何か新しいものを試す時は慎重になります。