赤ちゃんの食器選びの落とし穴、色柄や素材で気をつけること

出産祝いやその後のプレゼントとしていただくことも多い赤ちゃんや子供用の食器。みなさんはどうやって選んでいますか?落としても割れないなど素材の問題、子供が使いやすい、などの形もありますね。

赤ちゃん用、子供用だから使いやすいはず、と思うと実はぜんぜんそんなことはありません。授乳服もそうですが、専用のはずなのに、子供のことを分かっていない使いにくい食器はけっこうあります。見た目の好みだけで選ぶと後悔するかもしれません。

自宅用に、プレゼント用に赤ちゃんや幼児の食器を選ぶ時は、いくつかのことに気をつけるようにしています。

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食器の色柄に気をとられる赤ちゃん

小さな子が使う食器というと、普通はきれいな色とかキャラクターの模様のついたかわいらしい食器を選ぶと思います。

子供用の食器ならかわいい色柄が当たり前とわたしも以前は思っていました。だからうちにはいただいたもの、自分でかったもの、カラフルでかわいい食器がたくさんあります。すごくおしゃれで可愛い赤ちゃん用の食器セットなどを見るといまでもかわいくてわくわくしますね。

でも上の子にはそのなかでもできるだけシンプルなものしか使っていません。新しく買うなら絶対に無地に近いものを選びます。これは、子供によるのですが、食器にカラフルな模様や子供の好きそうなキャラクターがついていると、食事に集中できない子がいます。うちの場合は第一子がそのタイプ。

少し多動傾向がある子で、食事中もすぐに食器や食べ物で遊び始めてしまいます。この子の場合は食器に模様がついていなくても、食べている物が何かの形に見えたらすぐにそれで遊びだします。

たとえばパスタをかわいい柄のあるお皿に入れると、隠れている部分の模様が気になって、見たくて、最初は食べ物を寄せて模様を見ようとするんだけど、一方に寄せればもう一方が隠れてしまう。結局入っているパスタをぜんぶ机の上に出してしまう。これは3歳くらいまでやってよく叱られていました。

まわりにぐるっとキャラクターが並んでいると、その子たちの上に入っている物を並べたり、数を数えてみたり、ぐるぐるまわしてメリーゴーランドみたいにしてみたりとか、遊びは次々に広がります。

他のふたりの子たちはもうすこし落ち着いているので、食事中にそこまで食器の模様に気が散って遊んでしまうことはありません。それでもやはり食器の柄で喧嘩になったりするので、結局はシンプルな食器のほうがいいと思うようになりました。

集中できない子は、5歳ぐらいまでは避けていた模様入りの食器も6歳でなんとか使えるようになりました。でも6歳ともなると普通の食器で大丈夫なので結局このタイプの子に子供用のキャラクター食器はうちの子には必要なかったです。

赤ちゃんにあえてシンプルな食器を与える理由

大好きなキャラクターがついていたりするかわいい食器は確かに3才前後だととても喜びます。でも赤ちゃんの頃はまだ好きなキャラクターなんてなくて、とにかく派手な色柄に反応する。でも実はこれって食事をするということと同時に起こって欲しくない反応です。

お腹がすいているときに赤いトマトや緑のブロッコリー黄色いコーンなどいろんな色の食べ物を見てそれに手を伸ばし、口に入れる。

赤ちゃんの間はオモチャも食べ物の区別がついていないからとりあえずなんでも口にいれてみる。そうやって毎日いろんなものを口にいれているうちに、赤ちゃんは何が食べられて、何がおいしいのかを学んでいきます。

だから食事のときは赤ちゃんや小さな子供でも、なるべくシンプルで食べ物がおいしそうに見える食器。食事そのものよりも派手でないシンプルな食器がいちばん。と今では考えています。

何歳からならカラフルな色柄の食器が使えるか

上の子は4歳後半ぐらいから以前と比べたらかなり食事に集中できるようになってきました。それでも5歳になって、おばあちゃんが用意してくれていた新しい子供用茶碗の模様を持ち上げて下から全体の模様を見ようとしてご飯を丸ごと落としました。こういうタイプは5歳になってもまだかわいい食器が使えません。

下の子ちゃんはキャラクター物が大好きでした。2歳半の時もおばあちゃんが上の子と同じように用意してくれたかわいいお茶碗にとても喜びましたが、この子はひっくり返したりすることもなく普通に食べていました。赤ちゃんであってもカラフルな食器に気を取られずに食事ができる子も沢山いるのだと思います。

それでもやはり上に書いたような理由から、3歳くらいまでは家ではキャラクター物の食器は与えないほうがいいかなと思うし、その後もできればシンプルな食器でしっかり食事の色を見て食べてもらいたいかなと考えています。派手な色柄はパンツとかパジャマ限定で楽しんでもらっています。

落としても割れない、の他には重さが大事

赤ちゃんや乳幼児が使う食器は落としても割れないものがよいというのは普通にみんなが考えること。でも意外と考えて作られていないのが重さ。IKEAのカラフルなプラスチックのお皿やコップなどはピクニックに持っていくには軽くて便利だけど、小さな子供が普段に使うと軽すぎて倒したり落としたりしやすいです。

普段使いにはもうすこし重さのある食器が食べこぼしが減ります。カラフルで可愛いのでパーティーや子供が沢山集まったの時に使い捨てのコップを使わずにこちらを使う、みたいな感じで使っています。倒しやすいけど紙コップよりはマシです。

IKEAのプラスチックコップ

引用:http://www.ikea.com/jp/ja/

他にも赤ちゃん用として売られている割れない食器は軽すぎて子供が使いにくいものがけっこうあるので、赤ちゃん用に食器を選ぶときは重さにも気をつけてあげるとよいでしょう。特にコップは軽すぎるとほんとうに使いにくいですし、下が細くて安定しないものもあります。赤ちゃんや子供が飲み物をこぼすのは当たり前ですが、コップが使いにくいとさらに頻度が増えますから親のためにも子供のためにもなるべく使いやすい食器を選ぶとストレスが減ります。

買って良かった100円ショップSeriaの子供用食器

実家に滞在したときに、子供用のちょうどよいプレートがなかったので、自分で見つけて買った100円ショップSeriaの子供用食器。プレート、お茶碗、コップの3点を買いましたがどれもとても使いやすいです。理由は、

  • 小さな子供の体格と食事量にあった適度な大きさ
  • 仕切りプレートの各仕切りの配分が素晴らしい
  • 軽すぎず、重過ぎない、しかも安定感のある形
  • かわいいデザイン

わたしは100円ショップではどうしてもつい無駄な物を買ってしまうので、あまり行かないようにしているのですが、Seriaの子供用食器がよい、という噂を聞いてわざわざ買いに行きました。

某ブランドのベビー食器をお祝いにいただいて普段はそれを使っていましたが、実家から戻るときにSeriaの食器は持って帰ってきました。

機能もデザインも、普段使っていたものより使いやすい。柄で気が散る上の子タイプには少々厳しいかもしれませんが、そうでなければお勧めです。