赤ちゃん子供に熱さまし用冷却シートはNG

発熱でも熱中症でも、熱さまし用の冷却シートが役に立つのでは、と考える方がいるかもしれません。でも熱さまし用の冷却シートを小さな赤ちゃんに使うのはダメです。

以前に窒息事故があって注意喚起も出されました。熱をさます効果もあまり期待できないし、リスクもあるし、うちは肌があまり強くないので、わたしは子供にも大人にも使いません。(使いたいという方に、使うのをやめろと説得するつもりではありません。)

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赤ちゃんに冷却シートはほんとうに必要?

窒息の危険性

もうかなり前になるのですが、生後半年までの赤ちゃんには熱さまし用の冷却シートの使用について注意喚起が出されたことがあります。いま探してみると、この2004年に国民生活センターが出したものだと思います。http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20040729.html

これは生後4ヶ月の赤ちゃんが冷却シートで窒息状態となり、一命は取りとめたものの、障害が残る可能性がある、と言われた重大事故でした。詳細が知りたい方は、直接上のサイトをご覧ください。

メーカーは使用月齢を明記していないようですが、使用上の注意に「呼吸ができなくなる可能性があるので十分注意」という旨のことが書かれています。でも冷却シートを赤ちゃんのおでこにはっている間中、常に見張っているなんていうことは、現実には不可能です。

粘着力のあるシートがずれて赤ちゃんの鼻と口をふさぐ可能性を考えてみてください。恐ろしいと思いませんか?息ができないから、口や鼻を覆ってしまったシートを外すなんてことは赤ちゃんには出来ないと思います。

水の事故でもそうですが、息が出来ない状態になった時、大人なら簡単なことでも、乳幼児は適切な行動ができません。そして大人が驚くようなことで窒息するのです。

熱を下げる効果の疑問

発熱や熱中症で子供を冷やさなくてはいけないような時に、冷却シートを緊急措置として使う病院はありません。おでこにシートを貼って冷やしたくらいで熱は下がらないからです。

ただ貼ってあげるとすこしの間は冷たくて気持ちいい。そんな効果の薄い物で窒息の危険を冒す必要があるのか、よく考えてあげてください。冷たくて気持ちがいいだけなら、絞ったタオルをおでこに乗せておさえてあげればよいかもしれません。

肌に貼ることのリスク

赤ちゃん用の冷却シートには肌にやさしい、と書かれていますが、結局肌にかゆみを感じたり、赤くなったりする可能性は残ります。熱が出た上に肌のトラブルまで出たらかわいそう。

熱や病気は、物を買ってなんとかするものではない

病気になったときはこの症状にはこれ、というはっきりした手当てができると安心できます。自分の病気もそうだけど、子供ならなおさら。だからといって効果の期待できない物に頼るのは嫌です。

珍しいので発売当初は実家でも買って常備薬に加えたりもしていましたが、大人になった今、冷却シートはむしろ使いたくない物になりました。

余分な出費だし、使ったらごみになるし、熱をさげる効果自体は薄いし、赤ちゃんには窒息の危険もあるし、肌がかぶれるかもしれない・・・と思うようになったからです。

頭を冷やすのに便利な布おむつ(追記)

新年早々に、子供たちが熱の出る風邪に次々とダウンし、大人も同じ風邪にかかって家族全員全滅しました。

熱はそれほど高くはなかったのですが、頭痛がひどく、子供たちも頭が痛い、頭が痛い、と泣きます。わりと早くこの風邪にかかったオットが、自分の頭を布オムツを水で絞って冷やすと気持ちがいい、と言うので子供たちにやってみたところ大好評でした。

氷水ではなく、普通の水で絞った布オムツを折って額に乗せます。最後に自分も感染したので、頭に濡らした布おむつをやってみましたが、これが本当に気持ちが良いんです。

  • 大きさがちょうどいい
  • 適度に水を含むので、頻繁に水をしぼらなくても、折り返して長く使える
  • 生地がしっとりするので、濡らしたタオルのように頭に乗せたときの不快感が少ない

タオルを絞ると、毛足が長いので、なんだかべったりするし、ちょうどいい大きさのタオルも少なく、頭に乗せると重かったり、落ちやすかったり、とにかく不快じゃないですか?それが布おむつは載せていると気持ちがいい。

子供はそのまま寝入ってまくらの上に落としたりしてしまいますが、これから熱が出て頭が痛いときには、布おむつで頭を冷やすのを我が家の定番とするつもりです。