1000gに満たない体重で生まれてきた子

今年の春に体重1000g未満で生まれてきた友達の赤ちゃんに会って来ました。早産で生まれたときは700gほどの超低出生体重児だったので、半年ほどの入院生活で大きく育って今月ようやく退院してきたのです。

まわりには早産や切迫早産はけっこう多くて、いままでも30週に入ってからの早産というママは親戚友人のなかでもちらほらいたけど、こんなに小さく生まれた赤ちゃんは今まで身近にひとりもいませんでした。

まだまだ小さいけれど、これでも生まれた時の倍以上。沢山おっぱいを飲んで大きくなりました。こんなに大きくなって、赤ちゃんがんばったね、お母さんお父さんがんばったね、と涙が出そうだったけど退院できておめでたいのだし、第一わたしが泣いてる場合じゃないと何日も前から自分に言い聞かせて行ったのでなんとか耐えました。

子供を産むと涙腺が緩くなる、とよく聞きましたが、わたしの場合は本当です。

上の子の世話もあって大変なのに、入院生活でも今後の治療にも希望をもって前向きにがんばるママとパパの姿に感動しました。そして今の医療って本当にすごいです。退院できたからといってすっかり健康体というわけではなく、今もこの先も継続しなくてはいけない治療もあっていろんなリスクはあるそうですが、それでも700gの赤ちゃんでもこんな風に育てられるなんて。

妊娠中も生まれてすぐの赤ちゃんも大きくなってきた子供でも、子供を持つということ自体が子供の怪我や病気や事故のリスクも引き受けるということ。子育てが大変でカリカリすることも多いけど、授かった命に感謝して子供との生活を大切に毎日を過ごしたい、と思いました。

アメリカで1995年に妊娠6ヶ月で生まれた双子の赤ちゃんの動画があります。動画の中では立派なティーンエイジャーになっていますが、生後3週間のときに体が弱かった子のほうが呼吸困難になり、その時にお別れに、と元気だった子を同じ保育器に一緒に入れたら血圧と呼吸が安定してその後元気に育った、というCNNのレポートです。

ふたごの片割れがハグをしたら回復した、というのは少々やらせっぽくて嫌ですけど、出生時に900gほどだった双子ちゃんたちがこんなに立派に成長しているのを見るのは嬉しいですね。