最初に乗るのは12インチの自転車よりも16インチの理由

上の子ちゃんは3歳で身長100cmを越えていたので、いきなり16インチの自転車から乗り始めました。3歳の誕生日の直後にストライダーから自転車に乗換えです。

そのときは新品の自転車を購入したので、サイズは14インチを買うか、16インチか、18インチかでとても迷いました。身長100cmだと、どれも適合身長に入ってしまうので、どの大きさの自転車を買って乗せてよいのか分からなかったのです。

子供用自転車のオブジェ

買ったのは結局16インチで、気持ち大きかったのですが、すぐにまた身長も伸びたのでうちの上の子の場合は初めての自転車のサイズは16インチで正解でした。5歳半の今は身長123センチぐらいで20インチに乗っています。(常に成長曲線の上限ぐらいで、同学年では目立つくらい大きいです。)

ふたり目の子も約3歳4ヶ月になって身長は103センチくらいでしょうか。上の子よりはやや小さいですけど、この子も身長は大きめです。夏の間に練習して自転車がほぼ乗れるようになったので、初めての自転車のサイズ選びのことなどについて改めて気がついたことなどを。

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補助輪・かじ取り棒は不要

自転車にまだ乗れない子供に補助輪をつけるのはわたしは反対です。乗れない間はストライダーに乗っていればいい。そして、ストライダーから補助輪付き自転車に乗り換えるほど勿体無いことはない、と思います。

補助輪をつければ確かに自転車に乗ってペダルを漕いで進むことができるようになりますが、乗り方からすれば三輪車みたいなもので、バランスを取って走れていない。本来2輪で走る自転車とはある意味別物になると言ってもよいと思います。だからランニング・バイクのほうが自転車に近い。(そういう訳で、以下、補助輪を使わない立場からの自転車選びを書いています。)

舵取りの棒も、ぶっちゃけいりません。2歳でまだランニングバイクにもちゃんと乗れないような子供に補助輪をつけて、かじとりを親がやってあげて散歩に行く、というような使い方であればまた別ですが、子供が自分で自転車に乗る練習には補助輪も舵取り棒(手押し棒?)も邪魔なだけです。舵取り棒のようなものを付けて子供が自転車に乗って自分で走り回ったら逆にまわりの子供や大人に危なくて迷惑になると思います。

自転車の下準備にランニング・バイクは効果的

苦労をしないで小さなうちから自転車が乗れるようになるには、ストライダーのようなランニング・バイクを乗りこなすのはとても有効だと思います。

乗りこなすと言っても、すごく険しいオフロードを乗りこなすとかいうのでなくて、最低限方向を変えられること、ゆるい下りの坂道で両足を上げてバランスを取りながら安定して走れることくらいができれば、ペダルを漕ぐことに慣れさえすれば、自転車に乗っても上手にバランスが取れるでしょう。

2歳代からランニング・バイクに乗っていたら3歳ではもう乗りこなしているはずです。ランニング・バイクは3歳でも4歳でも体格にあうなら5歳でも楽しく乗れますから、本人が乗りたがらなければ無理に自転車に乗り換えなくてもいいと思います。

ただ、自転車はストライダーより断然スピードが出やすいので周りの友達が自転車に乗り出すとストライダーでついていくのは難しくなりますし、長距離を走るのも自転車のほうが楽だと子供本人がそのうち気がつきます。

バランスが取れてもペダルは練習するしかない

あれば一応三輪車などを漕いでペダルの練習をしてみてもよいのかもしれません。でも家にあった三輪車は子供の体が早く大きくなりすぎてペダルもチマチマ漕ぐ感じでまったく練習にならなかったようです。(うちの子供が年齢にしては大きいから。)

なので上ふたりともペダルは自転車に乗って直接練習してもらうことになってます。上の子はもともと運動神経が良いのですぐに乗れましたが、真ん中は慎重な性格なのですいすいペダルを漕ぐまでにかなり勇気が必要だったみたいです。とはいってもまだ3歳になったばかりでした。ちょっと乗ってみて乗れないと分かった以降はしばらく自転車に乗らせませんでした。

ふたりめの子も結局3歳半ごろには自転車に乗れるようになりました。

自転車の適合身長だけで自転車を選んではダメ

ペダルを漕ぐ勇気を出すためには足がしっかりついた自転車がよいのかと思って自転車は最初、お古でいただいた12インチのものでした。当時は2歳11ヶ月で身長は98cmくらいだったかと思います。調べたら12インチで105cmまでということでしたし、乗った感じも少し小さいけど体とのバランスはまあ大丈夫かなと思ったのですが、この12インチの自転車のペダルがうちの子にはとても漕ぎにくかったようです。

後から考えると3歳にもなっていないのに、自転車に乗れると思うほうがおかしいかもしれません。でも上の子が3歳ちょうどで自転車に簡単に乗れたし、何でも上の子の真似をしたい真ん中ちゃんのやる気は満々だったので、もしかしたら乗れるのかもしれない、と考えたのでした。上の子だったら2歳でも乗れていたのかもしれませんが今となっては分かりません。

子供用自転車のインチにあわせて、メーカーさんの出している適合身長というのがちょっと曲者で、身長100cmの子だと12インチから16インチまでが当てはまります。14インチを試していないので分からないのですが、12インチの自転車はどうもフレームも小さいし、ペダルもちまちましていて漕ぎにくいようでした。3歳半ぐらいになって身長もさらに伸びたので16インチに乗せたら、わりとスムーズにペダルが漕げて、簡単に自転車に乗れるようになりました。


↑おしゃれなカラー展開だけど、子供用なので、ストライダーみたいなはっきりした赤とか青があってもいいんじゃないかと思うんですけど・・・。子供には、こういう乗り降りしやすい女性用自転車みたいなタイプのフレームがお勧めです。

体に合った自転車を用意してあげるのがとても大事だということが分かるのですが、乗れる期間というのもありますから、自転車選びは難しいです。

12インチの自転車に乗れる子供がいるのか

ストライダーに乗っていた子に補助輪をつけて自転車に乗せるのはよくないと考えているので、ランニングバイクから直接自転車に乗り換えというのは決定していました。12インチの自転車は自分で買ったのではなく、いただいた物ですが、友人のお子さんは3歳~4歳の間に補助輪なしで乗っていたそうです。

体の小さめの子で成長曲線の下側をいくようなお子さんだったので、12インチの自転車が体に合っていたのだと思います。でもうちの子供たちはその子と違って体が平均よりも大きめ。でも貰ったときはそんなことまで考えず、小さい自転車なら早めに乗れるし、デザインも子供が好きそうだし、ぐらいにしか思わなかったのです。

今回の経験で分かったのは、うちの子供のように、3歳で身長100cmになるような体の大きな子には、12インチの自転車はまったく必要がないということです。(追記:上の子たちより小さめで標準身長ぐらいの体格の末っ子は3歳半で12インチの自転車に乗るようになりました。今100cmで、あと半年から1年は12インチ乗れるかもしれません。)

最初に乗る練習をする自転車は12インチや14インチでもいいのかもしれませんが、1年に10センチも育つ子は1年で乗れなくなってしまうので勿体無い。16インチの自転車なら3歳から5歳まで2年ほど乗れますし、少々大きめでも足が届くのなら、自転車本体の安定感があるので乗りやすいように感じました。(身長が高めの子供たちなのでそういうことになったのだと思います。)

特に大事な最初の自転車選び。その子にあった自転車を選ぶのって予算や置き場所の関係もあって難しいです。

もったいないから大きめの自転車は絶対に避けるべき

自転車にすいすい乗れる子でも足がつかないような大きめの自転車は危ないもの。初めて自転車に乗る子だと足がつかないというのは恐怖感が強くなるし、怪我の危険も増えます。こわごわ乗った上に、転んで痛い思いをしたら自転車に乗ることが怖くなってしまいます。

3歳や4歳だと、大きすぎる自転車は自分で起こすのも難しいでしょう。転んで下敷きになったりすることもあるし、疲れているときは押して歩いていても倒してしまうことがあります。

16インチぐらいの自転車は2年くらいで乗れなくなってしまうので、なるべく大きめの自転車を買いたいという気持ちはとてもよく分かりますが、怪我の危険もあることですし、子供の自転車は体に合ったものを与えてあげたほうがよいかと思います。

平均的な身長の末っ子には3歳で16インチは無理

小さな自転車がもったいないのであれば、なるべく長くストライダーに乗って、体が16インチの自転車に乗れるぐらい大きくなったら自転車に乗せるというのでもよいかもしれません。

実際現在2歳後半のうちの末っ子は、体が上ふたりと比べて小さいので、3歳で16インチは絶対に乗れないでしょう。こういう子なら12インチ14インチの自転車も検討する価値があるかもしれません。とりあえず今のところストライダーで本人も満足しているようです。

身長が標準から、すこし小さめのお子さんなら、12インチの自転車でもよいのだと思います。たとえば、親戚の子で小学校1年生で100cmだった子がいますが、この子の場合は12インチぐらいの自転車を用意してあげないt、16インチは1年生でようやく乗れる感じになるでしょう。

自転車をプレゼント、にご用心

おじいちゃんやおばあちゃんが孫に新しい自転車をプレゼントしたい、っていうおうちも多いのではないでしょうか。うちは大物(大きさの意味で)をプレゼントしたがる人がいるのでありがたいのですが大変です。サイズや好みの色や形などを聞いてくれる人ならよいのですが、聞かないで勝手に注文して届けてしまう場合はお気をつけて。

子供は新しい自転車を見てしまうと乗ってみたくなりますし、その自転車が体に合わないと自転車自体への苦手意識を植え付けることになってしまいます。

いらない、まだ早いから本人には渡せない、などと送ってくれた人に伝えるのは難しいのですが、まだ自転車に乗れない子や乗りたての子に大きすぎる自転車はとても危ないです。親が責任を持っていつどんなサイズの自転車を与えるのか決めてあげたいですね。

子供の成長はいつも同じスピードではなく、ある時期急に身長が伸びたりすることがあります。わたしなら、春になったら乗るつもりの自転車ならあえていま買わないで、実際に乗る頃に体に合わせて選んであげたいです。

子供の自転車選びの重要ポイント

なんども転ぶことを想定した頑丈さ

子供に自転車を買う場合、予算はどうでもよいというのであれば、まずは壊れにくい物を選んであげるとよいと思います。うちは最初の1台は丈夫で何度転んでも倒しても壊れたことが一度もありませんでした。

でも上の子の2代目はスタンドも替えたし、ブレーキも倒した時に中が折れてしまって交換したし、ついていたリフレクターも割れて取れてしまったし、ライトも破損したし、チェーンカバーも割れてしまって、もうボロボロです。うちの子の扱いが荒いのもあるかとは思いますが、乗り始めはけっこう転ぶので、自転車全体の頑丈さは大事な要素です。

乗り降りのしやすい形のフレーム

それからフレームがおしゃれで大人の男女兼用自転車のように乗るところが2本になっているタイプもありますが、上側のパイプが高い位置にありすぎると子供は乗り降りが難しくて足を引っ掛けて転びやすくなります。3歳や4歳で乗せる場合は乗り降りのしやすさも考えてあげてください。坂道や信号の手前で止まって降りようとした時に転んだりすると怖いですよ。

重さは意外と問題ない

子供用の自転車は驚くほど重くて、大人の軽量モデルとかわらないぐらいの重さがあったりします。最初はこんな重い自転車で大丈夫?と思いましたが、わりと平坦な場所で乗っていて、特に坂道をこいで登るわけでもないので、重い子供用自転車でも特に不満はありません。

自転車に乗るぐらいの年齢の子供なので、自転車を車に乗せて移動することも、キックバイクのように持って歩くことも、うちの場合はほとんどありません。