30代後半から40代、メイクで老けないための重要ポイント

最近は下火になっているようですが、メディアが一時期張り切って煽っていた印象のある「美魔女」。すごく苦手です。言葉自体が嫌い。ちょうど年齢的に自分が当てはまるものだからよけいに嫌だと感じるのかもしれませんが、女性は若ければ若いほど良い、という価値観が恥ずかしげもなく常識であるかのように押し付けられて、とても不愉快です。

日本の女性芸能人やハリウッドのスター女優たちのなかには若作りが目的の整形手術やボトックス注射などで(本人はどう思っているかは別として)怪物のようなルックスになってしまっている人たちが何人もいます。年齢を重ねるのって悪いことでしょうか?自然に年をとって何が悪いんでしょう。

30代、40代、なんだったら50代になってまでお金をつぎ込んで危険を冒して20代の外見を保つ努力をするのは、わたしは異常だと感じます。

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いつまでも20代の外見を求めるのはやめたい

30代前半までは体も外見も若いつもりでも通用するかもしれません。30代までなら20代に見られる事もあるでしょう。でも30代後半から40代にかけては、どんな人でも年齢による自分の変化を思い知らされます。

わたしはこの変化が目立つ時期の加齢に対する受容が、この先の人生にとても大切な気がしています。ここで無理をすると「怪物」予備軍になってしまうんじゃないかな、と思うんです。

こんなことを書く気になったのは、最近30代、40代のママで、メイクでものすごく損をしている、と感じる人に立て続けに会ったから。一体どうしてこうなってしまうのか。メイクを変えればもっともっと綺麗に見えるはずなのに。もったいない!

30代後半で20代と同じメイクはNG

肌のハリがある20代から30代前半くらいであれば、厚手のファンデーションを使ってもそれなりに綺麗に仕上げることもできます。でも、30代後半から40代になって顔全体を厚塗りしてしまうと実際よりもぐっと老けてしまいます。

肌より白めのファンデーションを全面にぼってりと塗って、なんだったらコンシーラーも使ってシミをかくし、口紅はマットな赤、アイラインはリキッドで目立つ色のアイシャドー。若い人ならおしゃれに見えても、30代後半以降がやれば立派な「おばちゃんメイク」の完成です。

30代後半にもなってくるとシミも細かなシワも出てくるのは当たり前。それをメイクで隠そうとするから、本来のお顔が持っている美しさまで見えなくなってしまうんですよ、とは口が裂けても本人には言えません。でも30代後半から残念な老けメイクに陥る人って本当に多いです。

流行はニュアンス程度で自分に似合うメイクを

年齢を重ねてきたからと言って、流行をきっぱり無視する必要もないと思いますが、あまりに流行を追いすぎたメイクは20代の若い人たちにお任せしたいです。30代後半以降のメイクはあくまでも自分に似合う色、好きな雰囲気を出すためにやりたい。

肌にシミやそばかすが沢山出来ていても、無理に隠そうとしすぎないで、肌全体の透明感をメイクで出してあげて自然にすこしだけ綺麗に見せるぐらいのメイクのほうが若く見えたりします。

普段はそれほど気合を入れたメークはしないのですが、30代後半でパスポート写真を撮る時にいちど自宅でいろんなメークを試してみて分かりました。ファンデーションの厚塗りでわたしは普段メークよりも5歳ぐらい老けました。結局、普段より少しだけ丁寧なメイクで年相応の写真が撮れました。でもその時に今までと同じようにメイクをしてはいけない、「おばさん」に仕上がってしまう、と気が付くよいきっかけになりました。

ノーメイクのほうが若く見えるのは変でしょう

仲の良い同年代の友人は、自宅に泊まりに来てくれたりするときにすっぴんを目にする機会も時々あります。そういう時に、ばっちり、しっかりメイクをしている時のほうが老けて見えるという人がわりといるのに驚きます。

すっぴんで若く見える、ということは、メイクで老けているということですから、メイク自体がどこか間違っている、ってことだと思うんです。

もしかしたら自分もそうかも、と思い当たる方、自分で鏡を見ているだけだと意外と気がつかないものらしいので、ぜひ家族や親しい友人に聞いてみてください。

自分のメイクを見直してみる

自分の外見の変化は日々の積み重ねですから、自分でいくら鏡を毎日見ていてもなかなか変化に気が付きません。でも2、3年前の写真を自分で見てみると、自分でも変化がはっきりわかります。

メイクも同じで、毎日惰性でやっているメイクはどこかが大げさになったり、おかしくなっても日々ほんのすこし変化するだけなのであまり自分で気がつきません。

わたしは時々自分の写真と以前の写真を意識して比べてみるようにしています。35歳を過ぎてから妊娠出産を繰り返したこともありますが、ここ数年の顔の変化は大きいです。写真を見ることで自分の加齢による変化を突きつけられて、自分が若くないということを思い知らされますが、あえてその現実を見ることも、老けメイクにならないためには大事な気がしてます。

特にファンデと眉メイクと髪の色は大事

眉は老けメイクを避けるための重要ポイント

メイクで老け顔になってしまっている人は、たいていファンデーション選びと塗り方で失敗しています。そして眉。細すぎる、形が変、色が明るすぎるなど、いろんな要因で眉はとても老けて見えやすいと思います。髪の色も明るい茶髪も、逆に染めた黒すぎる髪も老けて見えます。眉は自分に合ったナチュラルな形で、ほんの少し濃いぐらいがよいみたい。細い、薄い、短い眉は老けやすいです。

それに合わせて染める髪の毛の色も、明るすぎる茶色は避けたほうがよいと思います。地毛と肌の色にもよりますが、黒に近い自然なブラウンかそれよりやや明るめ程度が上品ですし、無難です。

ファンデーションはカバー力よりも透明感

ファンデーションはシミそばかすのカバー力を追い求めるのではなく、肌全体を健康的なトーンに見せてくれるもの、透明感のあるものを選ぶように心がけています。

ポイントは鼻のまわり、口のまわり、目のまわりなどたるみが出てくる動きの大きな部分。ほほ、額などは少々厚塗り気味でもあまり気にならないのですが、目鼻口のまわりはリキッドは細心の注意を払って薄く薄く塗るか、リキッドを塗らずにうす付きのパウダーファンデーションを使います。

老けメイクを避けるための最重要ポイントは間違いなくファンデーション

アイラインやアイシャドウやチークなど全く同じにしても、顔全体に同じようにカバー力の高いファンデーションを塗るのと、部分的に塗り分けて目鼻口のまわりを薄くするのとでは絶対に印象が違います。仕上げのパウダーも透明感のあるものを使って、ブラシでしっかり払って、手のひらで軽く抑えて馴染ませて、絶対に粉っぽさを残さないように気をつけます。

忙しくてメイクも適当に済ませている人のほうが、毎日しっかりがっつりメイクをしている人よりも若く見えるなんて悲しすぎます。

老け顔メイクにならないために心がけていること・まとめ

わたしが40代になってから老けメイクにならないために気をつけているポイントを列挙してみます。

  • 顔の産毛の処理は丁寧に(老眼が入ってくると自分ではよく見えなくてヒゲが生えている方、処理をしている眉の周りに無駄毛が目立つ方がいます)
  • リキッドファンデーションは目鼻口の周りには塗らないか、ごく薄く
  • カバー力のありすぎる下地は老けメークに陥る可能性が高い
  • コンシーラーはあえて使わない(使うならシワの出ない額や頬、面積の広い場所だけ)
  • 眉は太すぎず細すぎず、ナチュラルな色と形でほんの少し濃い目に仕上げる
  • アイメイクは控えめに、肌馴染みのよい色を(全くやらないのも老ける)
  • チークは見えるか見えないか程度に、色選びにも最新の注意を(自分の顔が自然に赤くなった時の色に近い色を使うとなじみやすいようです。オレンジ系は危険。)
  • マスカラは上のまつげだけに部分使いをするなど控えめに、ダマは絶対に作らない
  • 下まつ毛のビューラー、マスカラはもう卒業(わたしはまつ毛は上下しっかりあるので…)
  • アイラインもごく自然に外側3分の1程度、境界はしっかりぼかす
  • アイシャドウの過剰なラメ、肌になじまない色(グリーンやブルー系)には細心の注意を
  • ブラウン系、グレー系のマットなグラデーションのアイシャドウでベースを作って、似合う色を少しだけポイントで乗せてあげると華やかさが出る(わたしの場合はピンク、カーキ、ダークブルーなど。ポイントならラメ入りもOK)
  • 特別な日のメイクには、肌全体に色々塗るよりも、アイシャドウ(アイカラー)に似合う色のダークカラーを使う
  • 赤い口紅は危険なので使わない
  • 自分の唇の色に少し赤みがプラスされる程度のナチュラルで透明感のあるリップスティックかグロスを。(つやつや、キラキラ感が出すぎると痛いだけ)

思いつくのはこんな感じでしょうか。洋服や髪の色とのバランスなどもあるので、一概に言えないことも多々ありますが、40代メークにいちばん大事なのは透明感と控えめな印象。そして似合う色選び。

50代でも60代でも上品で美しく見える方はいます。そんな方のメークがとても参考になります。シワもシミも白髪もポジティブに受け入れることで、チャームポイントにもできます。何歳になっても内側から輝くような方は素敵だと思います。

特別な日の失敗メークに特に注意

子供の卒業式、入学式には普段より時間をかけて、しっかり気合を入れてメークをする方も多いと思います。でもそんな日に限って昔と同じ要領でしっかりメークにして、残念な老けメークになってしまうことも多々あるように感じます。

写真ではそれなりに見えても、生で見ると苦しいメーク、ということもあります。普段と違うメークをするときは最新の注意を払わないと、失敗する確率が上がります。特に、40代以降のメークは顔の変化が大きいので気をつけます。

若く、綺麗に見せたいという気持ちが痛いメークになってしまうのは残念すぎます。まだまだ若く、可能なら30代前半に見せたい、という気持ちはよおく分かります。が、技術が伴わないと痛いメークにしかなりません。無理をしすぎず、年齢より少し若く見せるぐらいの控えめな気持ちでメークに取り組んだほうが、逆に若く見えるメークになる、というのがわたしの学んだ教訓です。

わたしの好きな定番コスメ

流行色に惑わされず、似合う色を見つけること

上にも書きましたが、ベースメイクの道具と方法以外にとても大切なのが、目立つアイカラーやリップの色選び。流行色を無理に使うより、自分に似合う色を使って、少しだけ流行を取り入れたメイクにするほうが自分らしい雰囲気に仕上がるような気がしています。

好きだから、似合うつもりになって愛用しているけれども、実は意外と似合っていないというか、もっと他に似合う色がある場合もあります。

わたしはプレゼントでグリーン系、カーキというかグレーがかったグリーンのアイカラーが意外と自分に似合うことが分かって愛用しています。これは自分では絶対に買わないような色でした。

気に入って使っているのがなくなってしまった(T’ESTIMOでした)ので、他のブランドで似たような色を探して結局今はこちらにいきつきました。

こういうふうに組み合わせてあるのって、わたしは濃い色ばかり使って明るい色がたっぷり残ってしまいます。モスグリーンみたいな左の真ん中の色は意外と使いにくくて、その隣の濃い色のほうがわたしは使います。できれば濃い色を2色に増やして欲しい。まあでもわたしはこの色みが顔なじみがよいので、どんな服の色でも使えて、普段使いにはちょうどいいです。左真ん中のみどり色以外の大きな3色を愛用しています。

ここ数年、リピ中の普段使いファンデ

普段のお化粧は30代後半からプリマヴィスタの手軽なパウダータイプを愛用しています。特別な日のメイクには仕上がりがナチュラルすぎて少々物足りないので、リキッドとパウダーを使ったりしますが普段はもっぱらこれ。顔色が明るく見えてマイナス5歳肌は嘘じゃない、と思います。

 

プリマヴィスタの下地は3種類あって、プリマヴィスタのファンデーションもいろいろありますが、種類によってはカバー力がありすぎて超厚塗りオバサン風味の仕上がりになってしまうので、ご用心。気に入っているのはこの2点。ファンデはオークル05の色味がわたしの肌に合っているらしくて、日焼けしても、白くなっている冬でもよく馴染みます。(自分の肌色のあったファンデは大事!白く見せようと思わずに本当に合った色を見つけること。)

プリマヴィスタというと50代のイメージがあったので、30代で勧められてえ~!?と思いましたが使ってみると本当によかったです。それ以降ずっとリピです。ドラッグストアなどでも割引対象外なので購入はネットで。

若く見せたい、という女心につけこむ悪質な広告や勧誘も多いので、お店のセールスや、雑誌やネットの広告記事などの情報に振り回されるのにはくれぐれも注意したほうがよいです。

ごってりしたボリュームあるマスカラもNG

わたしはコンタクトレンズとメガネの両方を半々ぐらいの割合で使うのですが、コンタクトレンズだと、繊維入りマスカラの繊維が取れて目に入ると目が痛くて困ります。あの痛さから考えると、多分とても目に悪いんじゃないかと思います。

目に悪そう、というだけでなく、ボリュームをたっぷり出すタイプのマスカラは、まつげの1本1本がとても太くなるので、30代後半ぐらいからはとても老けて見える危険アイテムだとわたしは避けてきました。一度、ちょうどマスカラが切れたときに友人が薦めてくれたプチプラコスメのボリュームタイプのマスカラを買って大失敗。とてももったいなかったですが、あまりのひどさに捨てました。コンタクトを入れていないときでも繊維が落ちて目に入って痛くなることが頻繁で、しかもまつ毛1本1本が不自然に太くなって近くで見ても遠目に見ても、美しくない。

結局、リピしているのは根強いファンが多いデジャヴュのマスカラ。ボリュームを出すタイプではあるのですが、お湯でオフするフィルムタイプのせいか、繊維が落ちにくいし、薄づきで控えめにまつ毛にアクセントをつけてくれるのが気に入っています。ブラスも使いやすいし、コンタクトのときに使っても、わたしは目が痛くなることがありません。実はボトルデザインが変わって、値段も上がったときに他のマスカラを探したのですが、結局これに戻って今に至っています。