アイロンビーズユーザーからみたアクアビーズ の良い点と悪い点

ドット絵のような作品を作る楽しさが人気のアクアビーズ やアイロンビーズ。女の子の遊びというイメージでしたが、男の子にも好きそうな作品の画像を見せてあげると喜んで色々な作品を作ります。小さい男の子なら電車とか、車とか、小学生以上の大きい男の子ならゲームのキャラとか。

このアクアビーズとアイロンビーズは実際に触ってみる前には似たようなおもちゃだと思っていましたが実際に両方を使ってみると使い勝手がかなり違います。

購入前にいろいろ調べて、かなり真剣な検討を重ねた上でわたしはアイロンビーズを子供に与え、自分も子供たちも満足していたのですが、結局アクアビーズもプレゼントでもらってしまいました。嬉しいんだけど、あの真剣なリサーチの時間は・・・。

その経験をせめて少しでも役立てるため、ネットの情報で分からなかったことなども含めて、アクアビーズ とアイロンビーズの良い点と悪い点をまとめてみました。

結論から言えば、けっこう違うので、どちらも子供に遊ばせてあげられてよかった。何よりアクアビーズ の可愛さは素晴らしいです。でも自分で図案を書いたりして本気で何か作るならわたしも子供達もアイロンビーズかな、と思います。

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アクアビーズ とアイロンビーズの比較

どちらにも共通するのは、この遊びにハマるとビーズを買い足さなくてはいけないのでけっこうコストがかかるところ。また、熱心に作ると作品がどんどん溜まっていくという問題もあります。

ひとつひとつは小さいとはいえ大量に作ると保管も結構なボリュームになります。

ビーズそのものの違い

アクアビーズの直径は5mm、アイロンビーズの一般的なサイズも5mmなのですが、指でつまんで作品を作るには、アイロンビーズのほうが扱いやすいです。

これはアイロンビーズの高さが5mmちょうどで完全な球体のアクアビーズよりも実質長めになるから。指先で扱う小さいものだけにこの差はけっこう大きいです。

アイロンビーズにはピンセット、アクアビーズにはホルダーがあります。が、アクアビーズ をまわりで持ってる子や親に聞くと入れるのが面倒で結局指でつまんでやってるという声が。アイロンビーズも標準サイズなら手でやっても全くストレスを感じません。

アイロンビーズは穴があいているので、間違って刺したビーズはピンセットの先とか竹串とかで優しく刺して外すと真ん中のほうのビーズも簡単に取ることができます。

アクアビーズとアイロンビーズの大きさ比較

仕上げ方法の比較

アイロンビーズの仕上げは大人

言うまでもなくアイロンビーズはアイロンで固めます。最初は少々コツがいるのですが、中温を守って力をいれずにやさしく両面をアイロンがけして、分厚い本の下に置いてさませば上手に仕上がります。小学校の高学年ぐらいになれば自分でできる子もいるでしょうが、一般的には親がアイロンをかけて仕上げてあげるものです。つまり、子供が自分で完成させるのは無理。

アクアビーズ は子供でも出来るけど

アクアビーズ は水をかけるだけなので、幼稚園の年長さんぐらいになるとひとりで勝手に完成させてくれます。この自分で出来るというのがこのぐらいの年齢の子の心をくすぐるようですが、小さいうちは水のかけ方が足りなかったり、ムラがあったりして実はこっそり親が手伝わないと綺麗に仕上げられません

くっついていない部分があればまたトレーに戻して水をかければくっつくんですけど、もちろん一度に全体に水をかけて仕上げたほうが出来上がった作品もきれいです。

トレイも溶けたビーズの色が残って次の作品に張り付いたりして汚れてしまうので、見本のようにきれいな仕上がりを目指すのであれば定期的にチェックして洗わせないといけません。

対象年齢

公式にメーカーが出している対象年齢は、アクアビーズ は6歳から、アイロンビーズは5歳からとなっています。これは他の玩具同様に誤飲などの事故の免責とか、アクアビーズ の場合は自分で仕上げられることなんかを考慮して出した年齢だと思います。(アイロンは大人)

親がサポートしてあげれば実際に遊べる年齢は、うちの子供達の場合はアクアビーズ もアイロンビーズも4歳からでした。でも無意識に口になんでも持っていく癖がある子もいるので子供ひとりではやらせませんでした。

片付けもできないし、アクアビーズ は自分で水はかけさせるけど後から水をコッソリかけなおして乾くまで手の届かないところに置いておくとか、アクアビーズ の図案がグチャグチャになったら直してあげるとか、対象年齢以下なんで当たり前かもしれませんけど、4歳にやらせるのは何かと面倒です。

アイロンビーズのほうは4歳でも結構上手に刺せたので、子供が親がつきっきりでない感じに遊ぶ場合、アイロンビーズのほうがワタシ的には良かったです。

ただ指先の器用さや、こういう作業の好き嫌いには子供によってぜんぜん違うので、4歳だと比較的扱いやすいアイロンビーズでもまだ出来ない子とかやりたがらない子もいます。親が好きそうな物を作ってあげたらすごく喜ぶ子とかもいます。(これはこれでかなり面倒)

はじめてのセットの選び方

アクアビーズをちょっと試しにやってみたい、本格的にやってみたい、プレゼントに選びたいなど、始める時の心構えもさまざまです。まず子供の年齢と好みなどからどのようなトレイとビーズのセットを選ぶのかを決めます。

最後の仕上げに濡らすスプレーは、うちの子の場合は、安いセットに付属の簡易きりふき的なものよりもわたしが家事に使っている普通の霧吹きのほうが力の弱い小さな子供の手には使いやすかったようです。

立体セットとかもありますけど、最初は普通に平らな透明トレイのついたセットが後々も使えるのでおすすめ。とりあえずやってみるだけならこのトレイとビーズさえあればアクアビーズは作って完成させることができます。(水をかけるのは霧吹きがあったほうが便利です。専用の霧吹きでなくてもうまくできます。)

↑このようなトレーの付属しているセットで気に入った図案のセットがあれば、試しにやってみるには十分です。(でもこのタイプのセットはビーズが少なくてコスパが非常に悪いです。見本の通り1個ずつ作ったら終わり。)

見本の通りに作ること自体が好きな子には、アクアビーズは図案を透明なトレイに差し込んで作れるので楽しいみたい。アイロンビーズも図案はダウンロードしたり、透明プレートの下敷きにしたりできるんですけど、最初から図案を差し込むことを前提にしてあるアクアビーズよりも、図案を探したり、印刷したりと与える親には少々手間がかかります。透明でないプレートだと図案を再現するのにビーズの数や間隔を数えたり、自分で合う色を探したりするのでそれはそれで子供の知育によさそうな感じ。

自由に好きな色を並べるのであれば、すこし大きめのセットでないとあっという間にビーズが尽きてしまいます。

予算にあまり制約がないのであれば、はじめてのアクアビーズセットのようなビーズの収納ができるタイプは便利です。100圴とかで小分けできる容器とかは買えますが、ビーズも買い足してつくるぐらいハマるのなら最初から大きめのセットを買っておけば一式お片づけもできるし、何より可愛いし、大きなセットにはビーズピーラーなど秘密めいたかわいい道具類も入ってます。

うちの子供達がアイロンビーズ的に本格的にアクアビーズに取組むとしたら5000粒か8000粒のセットをわたしはスターターセットとして選びます。セットにはトレイも入ってます。これに子供の人数分のトレイを買い足すか、ひとり1セットを与えるか悩むところですが、、、たぶんひとりにバケツ1つにすると思います。共有させるとキラキラを全部使っちゃったから分けてとか言って喧嘩になることは必至ですし、沢山ビーズの入ったセットはコスパ最高。ただし、画像で見ても分かるようにデラックスなスターターセット等と比べると見た目のかわいい感はだいぶ薄れます。

大きなセットでホルダーが入っていたりするものもありますけど、持っているママ友たちが言うには「ホルダーにビーズを入れるのが面倒」だそうです。(でも子供は道具そのものが素敵だと思うみたい。)

わたしが子供たちに揃えたアイロンビーズは最初に3人で1ヶ月ほど夢中でやって、友達が来たら友達にもやってもらって、5000粒の消費なんてあっという間でした。

アクアビーズ の図案はアイロンビーズにも転用可能

アクアビーズ の図案とアイロンビーズの図案はピッチが5ミリで同じなので、アイロンビーズの透明のプレートの下に敷いて作ることも可能です。

このように下に置くだけで、それほどズレることもなく図案を利用できますし、トレーにはめこんだりしていないので間違いチェックも少しずらしてみたりして簡単。

アクアビーズ図案でアイロンビーズ

アクアビーズの図案でアイロンビーズを作る場合は、アイロンビーズのプレートは六角形か星形のレギュラーサイズ(直径5mm)だと、アクアビーズ 用の図案がぴったり重なります。

アクアビーズ の良い点と悪い点のまとめ

子供に頼まれて今まで色んな作品を作らされてきたアイロンビーズユーザーとして気がついた、アクアビーズの良い点と悪い点を最後にまとめます。

アクアビーズ がアイロンビーズよりも優れているところは、やはり見た目とセット自体の可愛さじゃないかと思います。

ベルの作品で比較

丸くてコロッとした綺麗なビーズに水をシュッシュとかけて繋がるのを見ると可愛いしすごく楽しい。アクアビーズのキラキラ感は、いくらアイロンビーズのラメ入りや透明ビーズを使っても表現できません。

アクアビーズのアリエルとベル

正直、可愛いという以外にアクアビーズのほうが優れている点はわたしには見出せません。図案を自分で書いて作品を作る場合も、アイロンビーズのほうが絵柄に集中できるというか、ドット絵を完成させる楽しみそのものに集中できます。出来た作品もアイロンビーズのほうが丈夫で安心感があります。それでもアクアビーズには大人のわたしが見ても可愛いと思うような独特の魅力があります。

そういう訳でうちは主流はアイロンビーズ、アクアビーズも時々は買い足してあげるね、という感じで遊んでいきます。子供は男女混合でいま年中~小3ですが、3人とも大好きでよく遊びます。でもアクアビーズはうちでも女子に人気です。・・・特にキラキラの粒が。

どんどん長くなってしまうので、この辺りで個人的に感じたアクアビーズ の良い点と悪い点を箇条書きにしてみます。

アクアビーズの良い点

  • 作品例の図案が可愛らしく、丸いビーズがくっついた作品は独特の可愛さがある
  • 女子の場合は可愛いセットもあって、ビーズの色のトーンも明るくきれい、道具類も隅々まで女子の心をくすぐる可愛さに溢れている
  • キラキラのビーズ のようなパーツもあって使うと仕上がりが豪華で綺麗
  • 水でくっつくのでアイロンビーズのように大人が助ける必要がない(子供が小さいうちはチェックしてあげないと上手に出来ないことも多い)
  • 大きな子や大人の場合は、アイロンビーズよりも簡単に立体作品ができるので、また別の楽しみ方が可能

アクアビーズの悪い点

  • ビーズ が球体なので落とすとかなり遠くまで転がっていく
  • 直径5ミリでアイロンビーズと同じサイズでも球体なので小さくて指でつまみにくい
  • 置き間違えたときに指で外して置き直す作業はアイロンビーズのほうがずっと簡単
  • 間違えたビーズを取るリタッチペンもあるけど値段が・・・(うちにはないので大人が指と耳かきでやってます)
  • 4歳ぐらいでも器用な子は出来るけど、アイロンビーズのように突起に刺してあるわけでなく、球体のビーズをトレーに乗せて作品を作るので、ちょっと当たると列全体がごっそりずれてしまう→それが自分で直せなくて号泣とか(小さい子には外側に枠がある小さなトレーがずれにくくておすすめ)
  • 上のような特徴から、大作ならアイロンビーズのほうが扱いやすい
  • トレーの下に図案を差し込んであるので、上に間違ったビーズを乗せちゃうと、どこが間違えているのかが確認しにくい
  • 子供に管理を任せていると、特定のキャラを作るセットなどは1つでも無くしたり、置き間違えたりするとビーズが足りなくて見本通り完成できない
  • 手にたくさん汗をかく子供は、汗でビーズ が溶けてベトベトしてくる
  • 乾かして固めるのに1時間ほど待たなくてはいけないのでプレートが少ないと次の作品が作れない(新しく出たビーズピーラを使えば10分で外せるらしいけど、そんな短時間で剥がして後から反らないのかな?)
  • 出来上がった作品の総合的な強度は、アイロンビーズのほうが上
  • アクアビーズ の作品は非常に水(や汗やヨダレ等の水分)にとても弱いので濡れないように注意が必要
  • 固めた後、最初は上手に平らに出来ても、時間とともに反ってきてしまうことがある(重しを乗せても完全に平らには戻らない)
  • 小さな子供に水をかけるのを任せていると失敗することがあるので大人のチェックが必要
  • トレーは時々ブラシで水洗いしてあげないとビーズが溶けて乾いた残りが溜まって薄い色の作品に濃色がついて汚れたりする
  • 下に小さな赤ちゃんや子供がいると誤飲が心配
  • 小さな子が耳や鼻に入れたくなるような形と大きさが心配(子供がビーズやBB弾を鼻や耳に詰める事故ってよく聞きます)

メンテナンス

アクアビーズのトレーは定期的に水洗いしてブラシでこすらないと、溶けた糊がトレーにたまってきます。色の濃い汚れの上に、明るい色のビーズを乗せて再度水をかけると、前の色が汚れになって付着してしまうんです。

アクアビーズトレーの汚れ

お風呂で洗面器につけておいて古い歯ブラシでこするとかすると簡単にきれいになります。洗った後はしっかり乾くまでは使えません。