搾乳した母乳の保存期限、冷蔵庫と冷凍庫の場合

搾乳した母乳は冷蔵庫や冷凍庫でどのくらい保存できるのか。助産師さんや病院によっても違うし、ネットで調べてもかなり意見がバラバラなんです。とりあえず30分以内に与えないなら冷蔵庫か冷凍庫へ、というのは実践してます。

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搾乳機で有名なメデラ社の説明書では

手絞りもできるんですけど、優秀な搾乳機を使うと(慣れも必要ですけど)搾乳は楽しくなるぐらい簡単に沢山母乳が絞れます。わたしはメデラの搾乳機を愛用しているのですが、手元にあるメデラの搾乳機に付属の英語の説明書には、

  • 搾乳した母乳は常温保存はダメ
  • 冷蔵庫(約4度)での保存は3~5日
  • 冷凍庫(マイナス16度)での保存で6ヶ月
  • 冷凍庫(マイナス18度)での保存で12ヶ月
  • 一旦解凍した母乳は冷蔵庫で10時間まで
  • 再度冷凍するのは禁止。

と書いてあります。→楽天でメデラの搾乳機を探す

母乳は赤ちゃんがその時に必要な成分が含まれていると思うので、数週間や何ヶ月といった長期保存は赤ちゃんのためにもあまりよくない気がするので、特別な事情がないのであれば、わたしはなるべく冷蔵保存で数日以内に赤ちゃんに母乳を飲んでもらいたいです。
  
メデラの搾乳機は手動タイプと自動ポンプタイプがあり、どちらも使ったママはみんな絶賛してます。右側は専用の母乳バッグ。

搾乳機や哺乳瓶の消毒

同じ搾乳でも、手搾りするのと煮沸消毒した搾乳機を使うのでは条件が変ってくるんじゃないかと思います。わたしは赤ちゃんに飲ませるために搾乳する母乳は、搾乳機と哺乳瓶を煮沸消毒してから搾乳しています。

食品も一緒に保存するような冷蔵庫では数時間しかダメというのも聞いたことがありますが、それって哺乳瓶の外に雑菌が付くということ?中の母乳にどう影響するのかよくわかりません。

東京都福祉保険局の説明

こちら参考までに、わたしが見つけたメデラ以外の母乳の保存期間。

東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/rensai/guide24.html

■母乳の保存
母乳の保存は、専用の保存バッグを使い冷凍では1週間、冷蔵庫だと24時間が限度です。
冷凍した母乳は40℃の湯せんで20~30分解凍します。長時間放置しないように注意しましょう。

自分で決める母乳保存の基準

いろいろ総合して、わたしはいろんな情報から冷蔵庫では24時間以内、冷凍庫では2週間以内と自分で決めています。(消毒した搾乳機を使った場合)冷凍庫の場合もっと持つのは確かだと思うんですが、母乳は赤ちゃんの成長にあわせて成分がかわる、というのを信じているのでそういう意味で2週間。雑菌が繁殖する、しない、赤ちゃんがお腹をこわす、こわさないも運ですから結局は自己責任っていうことです。

  
母乳を保存するときは赤ちゃんの飲む量に合わせてまとめて保存する量を変えてます。
冷蔵の場合はたくさん搾乳できたら大きな哺乳瓶に入れておいて、
よく振ってから必要そうな分だけ取り出して温めて与えてます。
そうすると残りはまた使えるので。

安易に搾乳した母乳を哺乳瓶で与えない

搾乳をする必要がないのに、搾乳をして母乳を与えるのは気をつけたほうがよいと思います。というのも、うちの赤ちゃんは哺乳瓶でもお腹が空けば母乳を上手に飲みましたが、哺乳瓶を使った後は乳首への吸い付き方が明らかに下手になりました。しばらくするとまた直りましたが、哺乳瓶で楽に飲んでしまったのが原因だと思います。

哺乳瓶で母乳を飲む赤ちゃん

母乳の生産量、母乳の質、おっぱいの調子などを考えると、仕事や外出の都合、赤ちゃんが上手に飲めない、など事情がないのであれば安易に搾乳して哺乳瓶で母乳を与えないほうが母乳育児はスムーズに行くかもしれません。(もちろん必要であれば搾乳自体に反対ではありません。)

母乳を解凍するときの注意

母乳を解凍するときは、成分が壊れないように最大限の注意をはらいます。母乳には赤ちゃんが必要な栄養が沢山含まれて入るデリケートな物なので、解凍はとても面倒です。やってしまいそうだけどダメなことは、

  • 50度以上の高温で湯せんにかける(熱湯はもちろん熱すぎるお湯は母乳の栄養成分を壊す)
  • 鍋に入れて直火で温める
  • 電子レンジで温める

わたしはそれほど長期間母乳を保存する必要がなかったので、母乳は必要なら冷蔵保存をしていました。冷蔵でも温めるのにとても時間がかかります。冷凍だと、冷蔵庫に移して時間をかけて解凍し、その後50度ぐらいのお湯で湯せんにして温めるというのが現実的かと思います。