夏になって半そでや短いパンツやスカートをはかせるようになると膝や肘を擦りむくことが増えてきます。もう少し大きくなってストライダーのようなキックバイクに乗ったり、走って転んだりすると長袖長ズボンでも肘膝は擦りむきます。
自転車にはヘルメット、スケートにはヘルメットとプロテクター。よけいな怪我が減らせます。
上の子ちゃんの擦り傷にラップをつけていたらまわりからいろいろ聞かれました。かなり有名だと思っていたけど、まだ知らないママがけっこういるというのが分かったので擦り傷がとてもきれいに治る方法をご紹介します。
湿潤療法といって傷口を消毒せずに水で洗ってラップとワセリンで乾かないようにカバーして直してしまうというものです。むかし自分がこのラップとワセリンで治す方法に出会ってものすごく感動しました。自転車乗りさんたちに有名な治療法です。
夏井 睦先生のHP(注意:症例写真ありand専門的)
http://www.wound-treatment.jp/
わたしは1日に2、3回水で洗ってワセリンを塗りなおしラップで傷を乾かないように密封(?)します。消毒液は絶対に使わずただ水で傷口をきれいに洗うだけ。かなりひどい擦り傷も3日も経てばとてもきれいに治ります。湿潤療法については他にも詳しく書かれているサイトや本がたくさんあるのでここでは説明しません。
テープはかぶれに要注意。肌の弱いうちの子には多少はがれやすくても敏感肌用のサージカルテープを使います。
ハイドコロイド絆創膏も試してみましたが、ラップとワセリンのほうが直りが早くて傷跡もキレイになるのでわが家はラップとワセリンとテープも常備薬として救急セットに入れてあります。ほんとうに早くきれいに擦り傷が治ってしまうので、もしもお子さんが擦り傷を作ってきたらぜひ試してみてください。
子供はよく動くのでラップの固定にはテープのほかにネット包帯や夏用レッグウォーマーが便利でした。
夏場のラップ療法での治療はかぶれで非常に難しい
涼しい季節のラップとワセリンを使った擦り傷の治療は、うまくいくことが多いのですが、3人の子でいろんな経験を重ねるうちに、夏場の何度が非常に高いことが分かりました。原因は、
- 気温が高いせいか、テープで固定した部分が2日ほどでかぶれてくる
- ラップをなるべく小さくなるように工夫をしても、傷のまわりにアセモが出てくる
うちの子供たちの肌が揃って敏感だということもあると思います。でも、夏場のラップ療法はだいたい2日ぐらいでアセモやテープかぶれに負けて断念することが多いです。自宅での治療ではなく、経験豊かな病院ならもっと違うのかもしれません。
かぶれたり、アセモが出てしまったときは、もう迷わず治療をすっぱり中止して、最後に水で傷をよく洗ったあとはそのまま野ざらし。元々うちはみんなひざや肘の擦り傷でたいした怪我ではなかったこともあって、普通にほうっておいてもあまり支障がなかったのです。
最初の2日だけでもラップ療法をやっておくと、若干直りが早いような気もします。治療をやめればアセモもかぶれも1日~2日ほどで赤みも取れてきれいになります。
フィブリン膜?皮っぽい不思議な白濁した茶色の物体が出現
いちど、荒いアスファルトで転んで擦りむいた傷にラップ療法を試したら、翌日、傷の上に茶色っぽい白濁した膜が張ったようになってしまったことがあります。
ラップ療法は何度もやったことがあったけど、そんな状態になったのは初めて。調べると、フィブリン膜というものが出ることがあると書かれていたのですが、元々の傷からいうと、中途半端にあまりダメージを受けていなかった皮が変質した物だと思うのです。
ラップに押されて風呂場のシリコンシーリングみたいな感じに固まっていて、水を流したぐらいではまったく取れず、カーゼで子供本人に少しこすってもらったら、真ん中の元々傷が深かった部分が少しだけはがれました。
もしフィブリン膜だったとしたら取ったほうがよいと書かれていましたが、とても無理に取れるような状態ではなかったんです。
結局夏場で、まわりがひどくかぶれてきたので、怪我の3日後に治療を止めたら、それがそのまま乾いてカサブタになりました。あのまま順調に湿潤療法を行っていたらどうなっていたのかちょっと気になります。取れないときは無理に取らずに自然に取れるのを待つ、と書かれていたのでそうする気ではいたのですが。
あの茶白色の物体も、本当のところなんだったのか気になります。色はミドリ味のない膿みたいに見えましたが、その固さというかプルッとした感じがまったく膿とは異なりました。