子供のやけど、応急処置と常備薬

ここ最近立て続けに子供がやけどを追う場面に遭遇しました。どの子も熱いものに触れたのが一瞬で、範囲も小さくて軽いやけどでしたが、家族が大きなやけどで怪我をしたことがあるので、わたしは子供のやけどにはとても気をつけています。でも、気をつけていてもまったくやけどをしない、させないのは難しい。危ないからと言って何もさせない、さわらせないと逆に危なさが分からないので。

応急処置:やけどはとにかく冷やす

小さなやけどで水道水で冷やせる場所のやけどは流水で5分~10分ほど冷やします。冷やす時間はいろいろ意見がありますが、5分~30分の範囲で意見が分かれるので、わたしは5分~10分。最低でも5分は冷やすことにしています。

子供が小さくて嫌がるなど、流水で冷やしにくい場合は濡れタオルに氷を入れた袋を包んで冷やしたり、工夫をして冷やします。氷が直接肌につくと冷たすぎるので、必ずタオルにくるむなどして冷えすぎないようにします。

服を着ていてひどいやけどをした場合は無理にはがさずに服の上から冷やして病院へ行きます。

ひどいやけどの場合はすぐに病院へ

やけどが深い、大きいなどの場合は命に関わるのでまずは冷やしますがすぐに病院へ行きます。病院だから専門家だと思っていたら一昔前の治療をする病院が今でもあるようです。湿潤療法を取り入れている病院はネットで探せます。病院の方針があわないと感じたら応急処置が済んだらすぐに別の病院を探すとよいかもしれません。

知人で抱いていた赤ちゃんの手に入れたばかりの熱いお茶をぶつけてこぼして焼けどをさせてしまった人がいます。手の甲全体のやけどで重度ではありませんでしたが、水ぶくれができてそれほど軽くもなかったのですが、適切な治療で3年後の今はまったく跡は残っていません。昔だったら跡が残ったのに今の医療はすごいわね、とまわりの年配の方たちは驚いています。

やけどにも湿潤療法

大きなやけどでなくても、わたしは一瞬熱いものを触ってしまったとか、急いで料理をしているときにフランパンの淵や天板が手に触れてやけどをしてしまった、油が跳ねた程度の小さなやけどをすることが時々あります。そんなときもワセリンとラップで覆う湿潤療法は痛みが引くのも早いし、怪我の治りも早いのでおすすめです。

部位ややけどの大きさによっては専用の被覆保護材があると便利です。こちらはやけどだけでなく、転んで擦りむいた時などの擦過傷にも使えます。

低温やけどに注意

最近湯たんぽなどが流行っているので、冬場などに利用されることがあるかと思いますが、お湯の温度に注意しないと低温やけどになる恐れがあります。低温やけどはやけどをしている本人はそのときはまったく気がつきません。動かずにいるとやけどがどんどん深くなって、痛みは後からやってきます。

湯たんぽだけでなく、使い捨てカイロも子供にはとても危険です。わたしは子供の頃に湯たんぽで低温やけどをしたことがあります。幸い小さなやけどで跡も残っていないのですが、低温やけどが怖いので使い捨てカイロは使いません。

触っていてあたたかく心地よいと感じる60℃くらいの温度でも、1分間圧迫を続けるとやけどをします。これが「低温やけど」というもので、50℃で も3分間圧迫を続けると低温やけどになるといわれています。また42℃でも6時間接触していると細胞が変化するという実験報告もあります。

引用元: http://www.kairo.jp/yakedo/yakedo.html

低温やけどは熱と圧迫で起こるそうです。わたしは低温で長時間の低温やけどをしましたが、もっと短時間でも低温やけどになると知ってますますカイロが怖く なりました。湯たんぽも温度は低めで起きているときか、寝る前にふとんを暖めるのに使い、寝るときは使わないようにしています。