赤ちゃんや子供が水深10cmでも溺れる理由

夏になって海やプールでの水難事故のニュースが増えていますね。家族やお子さんの事故は聞くだけで胸が痛いです。でもこの水の事故、実は海や川などだけではなく、家のお風呂やベランダのプール、公園の噴水などでも注意が必要です。

赤ちゃんや幼児は水深10センチもあれば溺れます。

噴水で遊ぶ女の子

水は子供にとても危険でありうる、と知ること

大人は足が立つような深さの水では溺れたりしないと思ってしまいますが、子供は違います。洗面器やタライの水だって、顔から水に落ちてしまえば危ないです。

溺れる理由は頭が重いから立ち上がれないとか、起き上がれば水から顔が出ると考えられないとか、パニックになるとかいろいろ言われていますが、とにかく子供は浅い水でも簡単に溺れます。

3歳や4歳になっても10センチほどの水のところで転んでそのまま溺れてしまう、ということが本当に起こります。ぱしゃん、と水のあるところで転んだら、起き上がって顔を水から出す。それだけのことが、大人には当たり前であっても、小さな子供にはとても難しいことだったりするんです。

浅瀬に立つ子供

わたし自身も、3歳のときに水の中に沈んだおもちゃを拾おうとして溺れたことがあります。大人が一緒だったので、間髪入れずに引き上げられたのですが、水の底に赤くゆれるおもちゃと、拾おうとしゃがんだら息ができなかったこと、とても驚いた事を何となく覚えている気がします。

家のお風呂やプールでも溺れる可能性あり

海やプールなどでは気をつけていても、日常的に接する水、お風呂やベランダプールや公園では油断しがち。赤ちゃんや小さな子供さんは目をはなさないようにしてあげてくださいね。

ハイハイで動けるようになったら、お風呂の最中だけでなく、それ以外のときも浴室は危険です。ドアを開けられないようにするなどしないと、いつの間にか浴室に行っていて浴槽に転落するなどの事故例がけっこうあります。

前回は抱っこ紐のことについて書きましたが、事故の発生率からみると家庭内事故のほうがよほど深刻です。水の事故だけでなく、やけど、転落、誤えんなど、家庭内の事故の件数はかなり多いです。これこそしっかりニュースで取り上げるべきだと思うんですけど、たぶんお金にならない系の情報だからか、あまり出てきません。

国民生活センターの家庭内事故についての資料を見てみましょう。これは子供だけでなく、大人も含まれたデータです。

浴室(風呂場・浴槽・シャワー)の事故
①浴室の事故は合わせて1,319件と住宅関連事故では階段に次いで多く、家庭内事故の5%、住宅関連事故の16%を占める。
事故にあった人では4歳以下の乳幼児が29%、次いで65歳以上の高齢者が21%を占める。性別は男性、女性でそれほど差はないが、5 歳から 14 歳では男性が女性の 2倍、50 歳以上では逆に女性は男性の2倍となる。
③浴室では「擦過傷・挫傷・打撲傷」も多いが、「刺傷・切傷」、「熱傷」も多い。
けがの程度では、浴槽が家庭内事故の中でも「重篤症」「死亡」で第1位となっており、浴室での死亡事故18件を含む「重症」以上(64件)は家庭内事故の20%に及んでいる。
家庭内の「溺水」の84%(31件)が浴室で起きており、このうちの32%は死亡事故(10
件)である。浴室は最も危険の高いところである。
④事故に至るパターン等
事故のきっかけには、「転倒」や「ぶつかる」が多いが、浴槽に落ちる「転落」の例もある。
浴室には(ア)溺れるほどの深さに水が張ってある、(イ)熱源や熱湯がある、(ウ)ガス漏れや不完全
燃焼の発生、(エ)滑りやすいプラスチックの床に加えてお湯や石けんを使う、
(オ)タイルなど硬い床、(カ)ドアにガラスが使われていたり、また、裸の無防備な状態で利用するなど危険性を高める要素が多い。

3歳や4歳でも油断は禁物

0歳の赤ちゃんだけでなく4歳くらいまでは特に水には注意が必要です。親としては子供の事故の話は怪談よりもよほど怖い。わたしは最近、網戸を張った窓からの転落死の話を聞いて背筋が凍りました。

そんな話は見たくも聞きたくもない、考えたくない、と思ってしまいますが、事故を防ぐためにも、日常にある危ない場所や物などを知っておくこと、もしもの時のために適切な予防と応急処置の知識をつけておくことは大切です。

うちも子どもが3人になって目が届かないことが増えているし、気をつけていても小さなオモチャなどが転がっていることもあるので気をつけます。

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