抱っこ紐で赤ちゃんの”転落事故多発”外国製が悪い?のエントリーでも書いたのですが、抱っこ紐の使用について注意喚起するニュースが2014年12月25日にまた出てきました。
ブログの管理画面にログインするとアクセス数の多かった記事が表示されるようにしてあるんですけど、急に抱っこ紐転落事故の記事がトップに出ていて何?と思ったら心配になってみなさん検索されているみたい。
最初に書きますけど、エルゴユーザーの皆さん、説明書を読んでそのとおりに使ってたらエルゴは安全な抱っこ紐です。口コミで世界中に広がり、いまでも世界中で支持され続けているベビーキャリアです。「エルゴベビー・パフォーマンス・ヴェントス・ベビーキャリア/ブラック」以外のモデルのエルゴがリコールされたことはありません。
このニュースでわたしが気に入らないところは、注意喚起といいながらその理由と事故が起こった抱っこひものメーカーをはっきり示していないところです。そして事故の発生件数と内容が明らかにおおげさにみえるように記事が書かれているところです。
わたしはエルゴユーザーで、ひとりめから同じエルゴを使っていま3人目をエルゴで抱っこしています。エルゴなくしては生活できないくらいお世話になっているのに、抱っこひもが危ない、と適当に報道されるニュースのせいで、抱っこひもを使って移動していると、話題にされたりするのがものすごくムカつきます。それ危ないってニュースに出てたわよ、とか言われると一体何を根拠にそんなニュースが流されるのか、事故があった抱っこ紐のメーカー、モデル名、事故の詳細を知りたいのにそんなことはまったく報道されない不思議。本気で注意喚起してるとはとても思えません。
国内及び海外の抱っこひも等に関する事故事例等 … – 東京都という文書がネット上にあったので目を通してみました。お世辞にも分かりやすい文書とは言えません。
そこに海外でリコールのあった抱っこ紐などのメーカーとモデル名が書かれていますが、聞いたことがないようなメーカーのものばかりで、エルゴやその他の日本で有名な抱っこ紐の名前はどこにもありません。
なのに抱っこ紐の転落事故の画像にエルゴやベビービヨルンをちらつかせて、外国製の抱っこ紐は説明が外国語とか、体格が日本人に合っていないとか。いかにもこれが危ないかのような報道。今回は出ていませんが、夏の報道の仕方では、まるで外国製は危ないので日本製をおすすめします、といわんばかりでした。
ニュースのやらせ画像にも出てましたが、エルゴで赤ちゃんを抱っこして落ちるまで前かがみになったら落ちるのは当然です。慣れていないのに高いところで赤ちゃんを抱っこしたまま着脱しようとしたら、ヒヤリハットくらいは起こるでしょう。
抱っこ紐は赤ちゃんを抱いたまま楽に移動ができ、両手が使えて便利なものであって、どんな姿勢でも赤ちゃんを落とさないように作られた器具じゃないんだからそんなの当たり前普通は説明書を見ますからエルゴに赤ちゃん抱っこしてそんなに深く手もあてないで前かがみになるなんてありえません。財布を取ろうとうっかり前かがみになって赤ちゃんが落下、ってそりゃもうまさにアンラッキーな事故としかいいようがないのでは?
着脱時もなれていなければ自分で調べて動画を見たり、説明書を見たりするでしょう。スリングも持っていますけど、コツがいるのでスリングに赤ちゃん入れて手放しで歩き回るのは相当使いこなしてる人じゃないと普通は怖くてできないと思います。まったく慣れてなければ座って赤ちゃん抱くのだって怖いんですから。
両手で赤ちゃんを抱っこしていても、高いところに寝かせていたりしても落下事故は起きると思うんですけど、そういう事故の件数の統計はあるんでしょうか。
もういちど書きますが、3人の子に新生児の頃からエルゴを使って落下させたこともないし、怖い思いをしたこともありません。まわりでもエルゴや似たようなタイプの抱っこ紐の落下事故はいちども聞いたことがありません。いま抱っこ紐の購入を考えて迷っている方にもおすすめできます。親戚や友達にも抱っこ紐をリクエストされたらエルゴをプレゼントしたいです。
説明書をしっかり読んでそのとおりに使えばエルゴは安全だと思います。使い慣れるまでコツがいるのも確かです。このブログにはわたしなりのエルゴ使用のコツを書いていますので、よかったら参考になさってください。
参考までに以下に抱っこひもの転落事故についてオンラインで配信されているものを引用します。抱っこ紐ユーザーとしては当たり前だろ、っていう事故を防ぐポイントはわざわざ図解して書かれているのに、参考になるっていう都のホームページへのリンクはなかったり、SGマーク付の国産製品だと何が安全なのか分からないんですけど、て感じでどちらも読者の安全を考えて報道してるとはとても思えない記事です。
毎日新聞。抱っこひも:こうして転落事故防げ!…提言報告書まとめる
毎日新聞 2014年12月25日 22時21分(最終更新 12月25日 23時41分)赤ちゃんが抱っこひもから転落する事故の防止策を検討していた東京都の協議会は25日、メーカー側に商品構造の改善と、事故情報の受付窓口を設けることなどを提言する報告書をまとめた。これを受け、都は同日、消費者庁や経済産業省、業界団体に対し、提言を踏まえた措置をとるよう要望。
(中略)
利用者向けには、事故防止のポイントとして▽おんぶや抱っこをする時、降ろす時は、イスに座るなど低い姿勢で▽前かがみになる時は子供を手で支え、頭が下向きにならないよう膝を曲げ、腰を落とす−−ことなどを挙げている。内容は都のホームページで見ることができる。
(以下略)
抱っこひもに新安全基準…想定外の落下相次ぎ
抱っこひもから乳幼児が落下してけがする事故が相次いでいることを受け、一般財団法人「製品安全協会」(東京都)は来春にも、製品の安全性を保証する「安全商品(SG)マーク」の抱っこひもに関する安全基準を改正し、新基準を制定する方針を決めた。(中略)
新基準は「片手に荷物を持つ」「しゃがむ」といったこれまで想定外だった使用中の動きについても、人形を使った実験で、安全を確認してから販売するよう求める。
また、SGマークは、国内製の抱っこひもの約4割に表示されているが、外国メーカーの製品は、各国の安全基準に基づいて製造され、SGマークを表示した製品はほとんどない。(以下略)
2014年12月25日 18時42分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
エルゴを使ってて実際に自分が転落事故を起こしたことがあるという方は、お子さんの月齢、事故の起こった状況、怪我の具合、エルゴのモデルや使用暦、赤ちゃんと自分の事故当時の体格など詳細をご自分のブログにぜひ書いてください。アドレスを教えていただければこの記事からリンクさせていただきたいです。