生活の党と山本太郎となかまたち

久しぶりに面白い政治のニュースが出てきました。小沢一郎さんと山本太郎さんが一緒に新しい政党を結成したニュース。名前がアホだとか、エイプリルフールかとか、そこまで政党交付金が欲しいかとか、勝手なことも沢山言われているようですが、わたしの好きな反原発系の方たちはほぼ歓迎ムード一色です。

前回の衆院選の時に、IWJで小沢一郎さんのライブインタビューを見ました。高校生の頃はなんて悪いことしてそうな政治家なんだろう、とニュースで見るたびに思っていて、その後も陸奥山会事件の新聞報道でやっぱり悪い政治家なのね、って思っていました。その印象がここ数年ですっかり変わりました。原発事故をきっかけにインターネットのフリージャーナリストの記事などを読むようになって、大手メディアの報道がいかに偏っているのかが分かってきたから。

そしてネット配信される演説や主張を聞いてみたら小沢さんすごく当たり前のいいことをおっしゃっているではありませんか。

わたしは子供たちのために反原発。改憲反対です。でも日本が戦争をするのは嫌。子供たちに次の原発事故を経験させるのも絶対に嫌です。そのためならみんなが今より少しずつ貧しくなってもいいとさえ思う。自分も、子供も孫たちも、命を守るために神経をとがらせるような生活をしたくないしさせたくありません。小沢一郎さんのメッセージは明確です。当たり前のことだけど、質疑応答もいたってマトモ。的外れな答えで誤魔化したり、逆切れしたりする誰かとは大違い。本当に悪い人であったなら、きっと今のような状況にはいなかったと思います。

今の時点で自民党に対抗できる力を持ちうるのは民主党かもしれません。わたしも先の選挙では自民党候補を落とすために嫌だったけど民主党好捕に投票しました。でもほんとうに嫌でした。そして民主党代表選挙の候補に挙がっている名前を見ると夢も希望も持てません。「ただちに影響はありません」も、「がれきは安全です」の両名は顔を見るのも嫌。民主と維新とが連携してもどう考えても国民の生活が良くなるような政党になるとは思えない。その他のおじさんたちにも興味がありません。某女性候補が立候補してもきっと勝てないでしょう。(女性党首が誕生したら少しだけ民主党見直すかも)自民党にとってかわって自民党の劣化コピーのような政権しかつくれない政党に期待なんてできません。

選挙のためだけに耳障りのいい言葉を繰り返して、当選した後は公約なんて適当にごまかして、自分と仲間の利益のためにしか動かない政治家を一体だれが選ぶのでしょうか。何パーセントかの限られた国民が裕福になり、その他大勢が厳しい暮らしを強いられるアメリカのような国になることを多くの日本人が望んでいるのでしょうか。

小沢一郎さんと山本太郎さんの演説はなにかを変えてくれるかもしれない、1票を託したいと思わせられる情熱を感じます。

政界を熟知している経験豊かな小沢一郎さんと、若くて勢いのある山本太郎さんの連携はわたしにとっては日本の政治に希望が持てる嬉しいニュース。ひさしぶりに国内政治のニュースでわくわくしています。もちろん手放しで応援、というわけにはいかないけれど、これからを楽しみに見守りたいです。

以下、山本太郎さんのコメントと、朝日新聞の生活の党と山本太郎となかまたち結党のニュースを一部引用させていただきます。詳細は各サイトでご覧ください。

山本太郎さんオフィシャルブログのコメント

野良犬を保護
http://ameblo.jp/yamamototaro1124/entry-11969400655.html

今日、永田町で山本太郎、と言う野良犬が保護されました。
いつ殺処分にされるか判らない状態の野良犬を保護したのは、小沢一郎さん(72歳)

(以下略)

☆☆☆☆☆☆

(前略)

一人でやれる事、やれない事、この1年半の議員生活でよく理解しました。
政党要件を満たした自由度の高い新党を作り、普段、
委員会で質問している様な内容をNHKの国会中継や討論番組、
政党に属する事で手に入る内閣委員会以外への参加、
などでもぶつけていきたい。

(中略)

悪政を止める為には、議席を入れ替えるしかない、その為には市民政党が必要だ、と言ってきました。
僕が議員になる前から接してきた既存の政党は、
結局のところプライドが高く、最終的には市民側にまで降りて来る事はなかった。

(中略)

国会内の活動はもちろんの事、この先、弾圧されて行くであろう
市民運動の見守りにもフットワーク軽く出掛けて行く集団でありたい。
全国の市民の力を結集できるような政党を作れるよう、
新党の先輩方から、魑魅魍魎だらけの永田町での泳ぎ方を
学ばせて戴きながら、全国を飛び廻ります。

(以下略)

感想:
反原発の希望を背負って議員となられた山本太郎さん、慣れない議員としての新しい生活も大変だったでしょうし、たくさんの敵に囲まれてとてもがんばってこられたことと思います。無所属で活動されることの難しさ、苦しさも並大抵ではなかったはずです。そういう意味で今回の生活の党、小沢一郎さんとの連携は強力なチームとなれる可能性を秘めている気がします。

朝日新聞の報道

生活に山本氏 党名「生活の党と山本太郎となかまたち」
http://www.asahi.com/articles/ASGDV6QZ2GDVUTFK013.html

生活の党は26日、無所属の山本太郎参院議員と合流し、名称を「生活の党と山本太郎となかまたち」と変更した。「国会議員5人以上」という政党要件を満たしたことで、来年の政党交付金を受け取れることになった。代表は引き続き小沢一郎氏が務める。
(中略)山本氏は昨年参院選で初当選して以来、無所属で活動していた。