母乳育児が母子の心理的なつながりに果たす役割

母乳のメリットのひとつとして「母子の心理的な絆を深める」と
読んだことがある方多いんじゃないでしょうか。
いわゆる母乳信仰とか、母乳神話とかまでいかなくても
わりと普通に母乳のメリットとして言われている印象です。

ふたりの子を母乳で育ててみて、わたしはこれを疑問に思います。
同じ母乳の子なのに「心理的な絆」の母親側からの印象は全く違います。
もしも上の子をミルクで育てていたら「きっと母乳で育てなかったから
こんな子になったんだ」と思っていたことでしょう。
よくも悪くも小さな頃から自分の世界を持っている子なので。

上の子は授乳していた時に幸福感を感じることも、
母親として必要とされている、という印象もあまり感じませんでした。
後追い人見知りなどもないという子でしたし、今でもおねがいします、
と他人に預けても遊べる環境でさえあればどこでも誰でも大丈夫。

下の子はまだ小さな頃から授乳中もおっぱいに手を添えたりしてくれたし、
何より私からおっぱいが出るというのをすごく分かっている感じでした。
半年くらいからは授乳のとき以外もベッドで寝たいとか、
リビングで遊びたいとか、抱っこしてもらいたいとか、お水を飲みたいとか、
思っていることがはっきり分かるし、こちらの気持ちも通じている感じ。
ひどくはないけど人見知りもするし、すこし後追いもあります。

そんな感じなので、わたしの場合は母乳でもミルクでも
心理的つながりに母乳はあまり関係なかった気がしています。