いつからバンボというベビー用のやわらかい素材のイス流行したのか不明ですが、上の子が赤ちゃんだった2010年当時は大人気でした。今でこそ類似品もあって値崩れして3000円以下でありますが当時は6000円くらい。
わたしも上の子がまだ座れないぐらい小さい赤ちゃんの時に「カワイイ、欲し~い!」って思ったんですが、体の大きな赤ちゃんだったので実際にお店で座らせてみてから、と買わずにいたらあれよあれよという間にお座り、ずりばい、つかまり立ちと育ってしまいました。成長が早かったので買うタイミングを逃したんです。
でも今から思うとそれでよかった。いろんな理由から、わたしはバンボや似たような素材で同じような形のベビー用チェアは買わないほうがいいと思っています。
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座れない子供を無理にひとりで座らせるのは体に悪いという説
バンボの使用期間は3ヶ月~14ヶ月となっていますが、そんな長く使えるケースは恐らくあまりありません。(ふざけて2~4歳ぐらいまで座りたがる子はいます。細い子は4歳でも無理をすれば座れます。)
まず、3ヶ月の子をこんな椅子にひとりで座らせるのはありえない。腰がしっかり座るって座る準備が整うまでに赤ちゃんは毎日寝返りしたり、腹ばいになったりずりばいを試みたりして沢山動いて必要な筋肉をつけていきます。
ママに支えられながらお膝に座るのと、バンボにひとりで座らせられるのとでは腰にかかる負担が違います。
たとえ3ヶ月の赤ちゃんがこれに座れたところで、写真を撮るぐらいの用途しかわたしには思いつきません。急に動いて転倒して頭を打つのが恐ろしくて、目を離せないどころか、手も離したくない。
首が座ってバンボの中におさまる、座らせられるようになったところで、腰がまだ座っていないから無理やり座らせることになります。つまり、赤ちゃんに無理な姿勢を強いることになります。発達に合っていない無理を強いるので、なにかの拍子でいすから転で落ちたときの体の準備もまだできていません。
専門家の研究や意見を聞くまでもなく、まだ座る段階まで発達していない子をひとりで座らせればどんなデメリットがありそうか、というのはたくさん思い当たります。
自分であるていどしっかりお座りができる5~6ヶ月ごろまで(体の成長がのんびりの子は7~8ヶ月まで)は、赤ちゃんをバンボのようなタイプの椅子に座らせることは、体、特に赤ちゃんの腰によくないという意見がわたしのまわりのママたちには多いです。
赤ちゃんの体の発達にあわせて使うのが難しい
腰がしっかりしてお座りができるようになってくると好奇心も手伝って自分で移動しようとするし、動きも大きくなってきて抜け出したり、前後に倒れたりという心配が出てきます。だいたい座れるなら授乳クッションとか普通のクッションで座った赤ちゃんのまわりをすこし固めてあげればご機嫌です。
床の上に直接座っていれば、倒れても(あまり)痛くなく、自分でバランスを取ってお座りの練習ができます。硬い床で座らせたりすると勢いよくひっくり返って怪我をすることもあるかもしれませんが、普通の木や畳の床ならまず大丈夫。すこし転んでどこか打って泣くこともあるけれど、これが赤ちゃんの自然の発達を助ける、とわたしは思っています。
ジョイントマットは赤ちゃんが寝返りを始めた頃から用意するのがおすすめです。腹ばいになっても、寝返りやお座りの練習にも、大きくなってから上で遊ぶのにも便利。積み木などが崩れても床が傷つかないし、防音効果もあります。大判、小さなタイプそれぞれにメリットデメリットがあるので敷く場所や好みで選ぶとよいです。
バンボを使うのに適していると思う時期
バンボを使ってもいいかもしれない、と思う時期を考えてみましょう。うちの子が使えそうだったかも、と思えるのは生後5ヶ月~7ヶ月の3ヶ月間くらい?わたしが見た目かわいいからという理由でバンボが欲しくなったのは生後4ヶ月くらいの時でした。
妊娠中のふたりめの子にいらない?って聞いてもらうこともありますが、バンボや類似品はタダでも要りません。・・・とははっきり言いませんが、子供のものが増えすぎちゃっているから物を増やすのはもう無理なの、とお断りします。聞いてくれるほうも「そうよね~」って感じで納得してくれます。
生後2ヶ月~3ヶ月ごろに買うならプレイマット(プレイジム)のほうがまだ使えるかも。同じく大きくて使わないときは収納に場所を取るけれど、少なくとも次の赤ちゃんが使うまでこれはたたんで片付けられます。
バンボに限らずベビーグッズはレビューとか口コミとかで好評意見も多いですけど、使う前とか届いた直後に書かれているケースが多いようです。ショッピングサイトのレビューがあまり当てにならないというのは経験から知っている人も多いかと思います。自分の数々の苦い経験から言われせてもらうと、デジカメとベビー用品では特に失敗の確立が高いです。(コスメの口コミは完全スルーです。)
ブログも自分だってそうですが、最初はよかったけど、その後使わなくなったっていうことになっても改めてそれを書かないことが多いし、買い手もそのエントリーは目にふれないことが多い。ベビー用チェアを絶賛している人でも3ヵ月後の意見はだいぶ違っているはずです。だって1歳過ぎてまわりにバンボよかった、おススメ!って言っているママはいません。←その後ひとり絶賛するママに出会いました。
太ももが太い子はバンボがきつい場合がある
細身の赤ちゃんならバンボを使うのに問題はないのかもしれませんが、体が大きくて特に太ももがぷくぷくの赤ちゃんは小さいのにすでにバンボにはまらない、という子もちらほらいます。こういうのは生まれてからでないとわかりませんから、出産祝いにバンボとか(最近はもうあまり流行ってないからいないと思いますが)やめたほうが無難です。
バンボが良かったって言うママ
その後、バンボよかった!というママにも出会いました。小柄(太ももが細いのが重要なポイント)で、置物のようにおとなしく座っていてくれるタイプの赤ちゃんのママでした。大ヒットしただけあって、バンボが合っている赤ちゃんも存在するのですね。
バンボを無理にバスチェアにしなくても...
バンボをバスチェアのかわりに使う方がいるそうですが、お風呂場は基本的に赤ちゃんから目を離すと危ない場所なので、座らせておくために必要ならばバンボではなくバスチェアを使うべきだと思います。(スイマーバで一瞬でも目を離すのはもってのほか。別記事に注意喚起と事故事例について書いていますので読んでみてください。)
赤ちゃんはある日突然新しいことができるようになるものですから、バンボはいつ突然抜け出せるようになるか予想できないということを忘れないほうがよいと思います。
無理にふたりで入浴しなくても、自分は服を着たまま赤ちゃんを洗って、タライやベビーバスでお湯につからせてあげて、赤ちゃんが眠っている時間にベビーベッドなど起きても安全な場所で寝かせて自分も入浴するという方法もあります。
普通に椅子として使わせるなら昔から小さい子供が使っていた豆イスやIKEAなどであるような小さな子供用の普通の椅子などのほうが、椅子としてはずっと長く使えます。あんよが出来るようになっても、3歳4歳ぐらいになっても子供用の小さな椅子は座ったり、電車ごっこなどの遊びに使ったり、踏み台として使ったりして子供は大好き。よく使います。
このIKEAの踏み台は本来は椅子ではないのですが、小さいうちは座って椅子としても使えるし、安定した踏み台としても使えます。裏返して中にお人形を寝かせたり、車を沢山入れてみたり、おままごとにも大活躍。子供が自分で持ち運んでも軽くて足もないので危なくありません。
普通の子供用イスだと、上に立ったときに高くなりすぎるし、安定しないので危ないのですが、これなら遊びに使っても何に使ってもイスほど危なくありません。うっかり他の子の足の上に落としたり、倒したり、持ったまま転んだりしても、椅子よりも怪我はしにくいです。
バンボのリコール
バンボはリコールがかかってベルトが付属することになったそうです。北米で高いところで使って落ちる事故があったからだとか。バンボを高いところで使うってありえないと思うんですけど、やる方もいるだろうなとは思います。
わが家ではバンボ代わりになっているかなと思うのはベビー用ハイチェアのトリップトラップです。ほんとうは座らせているときは席を離れて目を離してはいけないとなってますが、料理するときとか愚図っていると座らせて見えるようにしてます。(これも本来の使い方ではありません。)
玄関のわりと近いところにあるので、上の子たちの身支度をしている間に末っ子をベビーセット付のトリップトラップに座らせておくこともあります。バタバタしているときに小さい人にハイハイでウロウロされるとぶつかったり踏んだりしそうで危ないんです。
子沢山だから物は最小限に
赤ちゃんの成長は早いですから、3ヶ月ほどですぐに使えなくなるような物はよほど逼迫した必要性がないかぎり、わたしは買わないほうがいいと考えています。
安いから、と買ってしまって他の人に譲ったりもできるけど、最終的にゴミにはることにはかわりがない。物は最小限で、ある物を大事にしてなるべくリサイクルできる物を使って暮らしたいです。
まだこれからも子作りの予定があると、使い終わったものも処分できないから、どんどんいくらでも物が増えて収納が大変なことになりますよ。
ベビーチェアに安全確保は期待するべきではない
ちょっと用事を済ませたいから、目をはなす、別室へ行くときに赤ちゃんをベビーチェアに座らせておけばそこに座っておいてくれるかもしれない。そんな考え自体が間違いです。まだ座れない子をひとりで安全に座らせておけるだけの機能はバンボにはありません。
赤ちゃんの安全確保のための道具が必要ならば、そもそもベビーチェアではなく、マットレスを低く下ろして柵を高くしたベビーベッドや、専用のベビーサークルなどにするべきです。
そういう意味では、赤ちゃん時代にはマットレスの位置を低く下げたIKEAのベビーベッドはベビーサークル代わりに重宝しました。よじ登って自分で出てきてしまうぐらいになるまで使えます。そこに入れておけば仮に泣いても叫んでもとりあえず安全確保ができる場所があるのは、出しておくと危ないとき、どうしても何か用事を済まさないといけない時などにとても便利です。