最初の子のときは、初めての授乳で、初めての赤ちゃんなので最初は母乳にまったく自身がなくて、母乳で赤ちゃんを育てることがとても不安でした。
赤ちゃんは母乳を飲んでいるみたいだったけど、足りていないのでは、と心配ばかり。出ているのか出ていないのかよく分からなくて、十分に母乳が出るようになったのがはっきりとわかったのは、赤ちゃんの体重を量ってもらったからでした。
生まれてすぐの小さな赤ちゃんが自分の母乳で育っているってわかったときの喜びは大きいですが、常にちゃんと飲めているんだろうかと不安を感じていました。自分の母乳がちゃんと赤ちゃんを育ててくれるのか、初めての経験なので自信がなかったんです。(追記:ふたりめ以降は不安も和らいで、余裕がでてきました。)
母乳育児が痛くて、辛くて、面倒に感じて、しかも最初の2ヶ月をがんばれば軌道に乗ると聞いていたのに、それを過ぎてもわたしは母乳が生産過剰気味で、張りすぎたり、詰まったりしてとてもつらかった。ようやく軌道に乗り出したのは生後3ヶ月ぐらいからでした。
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催乳感覚は強すぎて痛いぐらい
おっぱいをあげているときに母乳が湧いてくるかんじ、催乳感覚はわたしのばあいすごく強くて痛いくらいでした。
産後4週間くらいから夫に赤ちゃんを預けてたまに気分転換に近くのスーパーにひとりで買い物に行ったりしてたのですが、授乳後2時間くらい経つと両方のおっぱいがじーんと張って母乳が湧いてきてとにかく痛い。
両方のおっぱいが大きく張ってカチカチになります。元々あまり大きな乳ではありませんでしたが、小さめのメロンを半分に切ってくっつけたようなおっぱい。世の女性男性があこがれるセクシーな巨乳というよりは、硬さも盛り上がり方も、浮き出た血管も、まるでマスクメロン。(色は少々違いますがイメージ的に)でなければ小玉のスイカ。これは母乳の生産が過剰な状態でした。
母乳がこんなに沢山作られて痛かったのは、最初の子供のときがいちばん長く、その後ふたりの子の時はもっと早くから母乳量が安定しました。
自分が母乳が足りていないかも、といつも心配だったので、それを受けて体が「よっしゃ!まかせとき!!」と張り切って母乳を作りすぎてしまったのかもしれません。たぶん高齢出産ということもあって、母乳を出すことはけっこう体力も消耗するので、いつも母乳大増産中だったこの体の状態がとても辛かったです。
母乳量が多すぎて乳腺炎になりやすいたまり乳
わたしは一人目の子のときは、最初の何ヶ月か(長い!)はたまり乳タイプだったんだと思います。少し授乳間隔が開いてしまうと、とにかくジーンとした痛みと共に母乳が湧いてきてしまって、乳全体が痛い。
そういう時は母乳がにじみ出るどころかぼとぼと漏れてくるので、うっかり母乳パットがずれていたりすると洋服に大きなシミができます。シャワーや入浴時なんかに母乳がわいてくると、何本もの筋になって母乳が出てきてしまいます。
一度外出先でそんな状態になって、パッドが吸収しきれなかったので大変。急いで服を買って着替えた事もありました。春夏の薄着の時期は出かける時は母乳パッド要注意です。この頃の自分の乳が扱いにくくて、乳首の痛みとあわせてとっても辛かったです。(ふたりめ以降は、こんなにひどくはありませんでした。)
2ヶ月を過ぎてもわたしはおっぱいが張って痛いというのがしょっちゅうでした。あまりにぱんぱんのときは手ですこし(両方で30mlくらい)だけ絞っていました。
とにかく何をしても乳と乳首が痛いのでみんな一体どうやって乗り越えているんだろう、いつになったら楽になるんだろう、と悲しかった。母乳はもうやめようかと本気で考えました。
後から思うと、この頃は産後ウツが少々入っていたかと思います。母乳の製造量が多すぎてパンパンになる自分のおっぱいが悲しくて仕方がありませんでした。
普通にしていても間隔が3時間ほどあくと、おっぱいがぱんぱんに張ってカチカチ。なのにまだ赤ちゃんはぐっすり寝ていて起きる兆しもなかったりすると、とても悲しかったです。
赤ちゃんがお腹を空かせて飲んでくれるときも、硬くなった乳房をすこし揉み解して上下から押して平べったくしてあげないと、乳房が硬く立ちはだかる壁みたいになってしまって上手に乳首を口に含めない状態です。
大きくていつもパンパンのおっぱいが不快
当時は大きくなった(なりすぎた)おっぱいにも不満で、腹ばい姿勢でちょっとでもおっぱいを圧迫するとすごく不快。一体いつまでこんな状態が続くんだろうと思って悲しくなりました。
巨乳なんて要らない、谷間(血管が透けて見えてましたけどブラ無しでもくっきり)も要らない、以前のコンパクトな乳が本気で恋しかった。
それでも母乳育児を続けられたのは赤ちゃんがよく飲んでよく育っていたからです。張りすぎるおっぱいの不快感が落ち着いて差し乳気味になったのは産後3ヶ月頃でした。
母乳の生産量のバランスが取れだした産後3ヶ月頃
3ヶ月以降はまた赤ちゃんの遊びのみのせいもあって乳関係はトラブルの連続でしたが、その前に2度おっぱいがつまりました。
1度目はしこりができていたけど、どうしたらいいのか分からなくておろおろしている間に石のように硬くなって寒気がして高熱がでました。
2度目は1度目の経験があったので必死でマッサージをして詰まっていそうなところをなんとか絞り、赤ちゃんにもいろんな角度で飲んでもらいました。
ようやく安定した母乳育児ができるようになった産後6ヶ月
6ヶ月以降にはおっぱいトラブルもなく、母乳の需要と供給も安定して授乳の時だけ催乳感覚があり、それ以外でおっぱいが張ることは滅多になくなりました。ですから母乳生活が軌道にのって本当に楽にできる感じたのは、わたしの場合なんと産後半年してからです。
ふたりめ、さんにんめはもっと楽な母乳育児(追記)
うちの子供たちは最初の数日ものすごくお腹を空かせて、長時間おっぱいを吸い続けるので、わたしは産後は毎回乳首に傷ができてしばらく痛いことになります。おしゃぶりも試してみましたが、結局おっぱいがいいと泣くので、こちらも泣く泣くおっぱいを吸わせていました。
ひとりめ、ふたりめ、さんにんめとも最初の乳首の痛みはありましたが、母乳量はふたりめ以降はとても早く安定して、おっぱいが出すぎてパンパンになって困ることもありませんでした。
赤ちゃんがおっぱいを口に含んで少し吸っていると、おっぱいが張って催乳感覚がやってきます。こうなると母乳がざーーっと湧いて赤ちゃんはごくごくと音を立てて母乳を飲みます。
わいてくる母乳が多すぎると、赤ちゃんがむせてしまうこともあるのですが、慣れると赤ちゃんはそれでも上手に飲むので、早い時には左右で数分で飲み終わってお腹一杯になりました。
授乳時間があまりに短すぎて、これで飲めているんだろうかと思う事もありましたが、搾乳機で搾乳するときに数分で150ccぐらい取れることがあったので、赤ちゃんも十分に母乳を飲めていたと思います。
さんにんめの母乳育児ではおっぱい自体のサイズも1人目のときほど大きくならなかったし、催乳感覚自体もあまり感じられませんでした。それでも、どの子も完全母乳で十分に飲めていたようです。