新生児や生後半年ぐらいまでの夜間授乳は、3時間~5時間ぐらいの間隔が開いていたのに、生後8ヶ月、9ヶ月になってから、夜間の授乳が頻繁で、毎日1時間おきに泣かれて授乳して、寝不足でもうヘトヘト!
母乳育児をしていると、わたしが経験したように、こんな状態になってしまうママと赤ちゃんはけっこういるみたいです。どうやってそんな状態になったのか、どうやって夜間の授乳をやめたのかを記録しておきます。
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最初は夜間の授乳はうまくいっていた
最初の子は、新生児期から寝返りができるまで、赤ちゃんはわたしたち夫婦とは別の部屋のベッドにひとりで寝かせていました。
ベビーベッドではなく、大人用のベッドに柵がつけてあり、添い乳が楽ですきだったので、横に寝たままで授乳して、赤ちゃんが寝入ったらわたしはまた自分の寝室に戻って寝ていました。
となりで一緒に寝るよりもひとりのほうがよく寝てくれる子だった事もあって、寝返りができるようになるまでは、夜中に起きて泣く度にこのベッドで添い乳を続け、その後は夫婦の寝室のベビーベッドで寝かせていました。
赤ちゃんが夜中1、2時間毎に起きるので添い寝
最初の数ヶ月はけっこうまとめて寝てくれていたので、わたしもそれなりに寝られていました。でもその後、生後8ヶ月になった頃から夜中に1時間~2時間ごとに起きて泣いて、授乳しないと寝ない(おっぱいで泣き止むので夜泣きとはちょっと違います。)という日々が続くようになってしまいました。
そういう事情で、わたしは夜中に起きるのがつらいので大人用ベッドで赤ちゃんとふたりで寝るようになりました。(パパも夜中に赤ちゃんの泣き声で起きてしまうので、寝不足が仕事に差し支えるようになってきてました。)
明け方に1時間~2時間ごとに起きて泣く子
自分に赤ちゃんが生まれてすぐの時、生後8ヶ月の赤ちゃんを完全母乳で育てていた友達が言っていました。「午前3時ごろから1時間おきに起きておっぱいなの。大変だけど添い乳でなんとかがんばってるよー。」
それを聞いたわたしはちょうど新生児の3時間ごとのおっぱいをあげている時期ですごくびっくりしました。新生児より頻繁におっぱいが必要になる時が来るなんて!
自分はそうならないといいなと思いましたが、うちの赤ちゃんが同じく生後8ヶ月になったころまったく同じ状態になってしまったのです。
生後5ヶ月ごろの記録を見ると、平均して夜は5時間、長くて7時間寝てくれるようになっていました。
なのに生後6ヶ月以降、夜3時間ごとにまた起きることが多くなり、生後8ヶ月 ごろには午前3時過ぎから1~2時間おきに起きる。おっぱいをあげるとすぐに寝てくれるのに抱っこやとんとんでまた寝かせようとすると泣き叫ぶ。
離乳食もだいぶ食べてくれているし、体重も減っていないけどよく動くからおっぱいの量が足りないのかな?でもおっぱいはよく出ているみたいだし。。。なんか変だなあ。
今考えるとそんな人のよいことを思いながら約3週間そんな生活を続けているうちに寝不足でへろへろになってきてしまいました。 そして生後9ヶ月になったとき、ベビースクールの先生のある言葉で夜間断乳を決意しパパと一緒に決行しました。
夜間断乳は「泣かせるネントレ」でした
さて、いよいよ夜間断乳の決行です。
きっかけになった赤ちゃん教室では、同じくらいの月齢のママと赤ちゃん8人ずつでしたが、ミルクでも母乳でも夜しょっちゅう起きて泣くという親子が多かったんです。そして既に夜間断乳をやったママさんもいました。その人は、「夜間の授乳をやめて、すごくよく眠ってくれるようになった。」と晴れ晴れとした顔をしていました。
生後7ヶ月8ヶ月の赤ちゃんは既に賢い
わたしも夜間断乳しようと思ったきっかけになった先生の言葉は、
「1時間毎に本当にお腹が空いておっぱいを必要としていると思いますか?目が覚めて泣いたらいつもママがきておっぱいをくれるなら赤ちゃんは幸せですね。でも赤ちゃんは自分からそれをやめると思いますか?ママがそれでいいならもちろんそれでいいんですよ。でもそれをママが止めたいんだったらママから止めないと。」
後から考えればあたりまえだけど、その時は目からうろこでした。
はじめての子育てをしているママにとっては、赤ちゃんが泣いたらとにかくできることは何でもしてあげなきゃ、と思ってしまうし、わたしもそう思っていましたから。
実は生後7ヶ月、8ヶ月の赤ちゃんってもうかなり知恵がついてきて要求を通そうとします。ふたりめ、さんにんめなら、そんなこと考えなくても分かるんですけど、ひとりめの子はまだこんな小さな赤ちゃんだし、とパパとママはついつい自分を犠牲にして無理をしがち。
とにかく、わたしはそれを聞いて、その日のうちにパパと相談して早速夜間断乳を決行しました。ちょうど生後9ヶ月になってすぐの時でした。
夫婦揃って睡眠不足で辛くて夜間断乳を決行
その頃には、夫婦揃って睡眠不足でひどく疲れてしまって、日中もへろへろ。赤ちゃんは昼寝をしているからいいけど、これでは親のほうがもちません。
夜の授乳をやめるか、授乳回数を減らそうと決意しました。泣いたらだっことかゆらゆらとかお水とか、いままでに全部試して全部ダメだったので、今回はパパと相談して「どんなに大泣きしても具合が悪そうじゃなければとにかく泣いても放っておこう」と決めました。
夜間断乳 1日目
- 20時に抱っこのおっぱいで寝た後、23時に目覚めて大泣き
- 1時間半泣き続けました
- 同じ部屋にママがいるとわかると探し回って甘えて泣くのでパパを残して別室へ移動
- その後5時まで寝る
夜間断乳 2日目
- 20時にだっこで授乳の後ぐっすり
- 23時半に起きて5分ほど泣くけど放っておくとひとりで寝る
- 途中一度目が覚めてすこしぐずりつつも5時過ぎまで寝る
夜間断乳 3日目
- 20時からだっこ授乳して寝入りそのままベッドに
- 途中いちど起きてちょっと泣いたけど3時半まで約7時間半寝る
- わたしのおっぱいが張ってつらくて3時半に授乳
- 朝は7時にまた起きたので授乳
2日目はいつ起きておお泣きするか、どきどきしながらだったので泣かれた1日目と同じくらい疲れました。なのでほんとうに楽になったのは3日目からです。泣かせるのはすごくかわいそうで辛かったけど、途中でやめたら無駄に泣かせた分もっとかわいそうだと思うことで初日の1時間半を耐えることができました。
その後も夜中は授乳しないを貫く
だいたい4週間ほど前にこの夜間断乳を実行したのですが、その後また夜中に1時間ほど起きてぐずったりする日もありました。だいたい夜8時に寝かせるのは同じですが、早朝の授乳は日によって3時くらいになることもあります。
いちど5時までにこだわって泣かせましたが試しに3時におっぱいをあげてみたら朝の離乳食までもつとわかりました。なのでそれからは3時以降に起きて泣いたらおっぱいあげてます。その前に起きて泣いたらそのまま放っておきます。だいたい数分ぐずぐず言って寝ちゃいます。
赤ちゃんの睡眠で苦労する夫婦は多い
赤ちゃんの睡眠に関する本はたくさん出ていて、「泣かせるネントレ」「泣かせないネントレ」といろいろあるのでパパとママのいちばんしっくりする方法を探してみるのがいいと思います。健康に不安のある赤ちゃんは泣いている理由が他にあるかもしれないから特に難しいですよね。
↑図書館にもあるので探してみたらいいと思いますよ!
赤ちゃんに親の事情に合わせてもらう
友達のママのなかには生後7ヶ月くらいに夜間断乳した人もいるし、もっと遅く生後12ヶ月くらいまでがんばった人もいます。その人は体力的につらかったらしいけど自然に急にのまなくなって、そのまま急に卒乳したそうです。
夜中の授乳が辛くて耐えられないというのでなく、親もそれでよい、体力的にもだいじょうぶ、というのなら続ければよいし、わたしたち夫婦のようにもう疲れて日常にも支障がでる、というのなら夜間の段乳をやってみるのもひとつの方法だと思います。
おっぱいの様子を見ながら授乳回数を減らす
生後10ヶ月のいまは夜8時におっぱいでねんね、そのあと早朝に1度おっぱい。午後にもう一度おっぱい。授乳は1日3回であとは離乳食(3回食)です。あと1回減らそうと思ったら夕方におっぱいがぱんぱんに張って辛かったのでまた来週くらいにでも試してみるつもりです。
泣かせるねんねトレーニング
夜間断乳って結局「泣かせるネントレ」と同じかもしれません。
↑この本が有名です。わたしがやったのはとにかく泣いてもじっとがまんで放っておくんです。初日はわたしもパパもほんとうに辛かったです。でも3日で夜8時から早朝まで7~9時間寝てくれるようになりました。本当にいままでの苦労はなんだったの、って思いました。
後から考えると自分の行動がバカらしいとさえ思う(2017年12月追記)
もう末っ子も3歳になって授乳の苦労なんてすっかり忘れてしまいましたが、まだ時々まわりのママが「夜の授乳が1時間おきになっちゃって・・・」という話を聞くので、自分の経験を話したりすることがあります。自分で書いたことを読み直さないとすでに細かいことは思い出せません。
ということで、読み返してみると、自分って本当に赤ちゃんに慣れていなかったんだなと思います。何をするにもおっかなびっくりで、それでもベストを尽くしたい、とムリをしていて、当時の自分に「オイ、目を覚ませ!」と言ってやりたい。
赤ちゃんは指をしゃぶるのと同じようにママのおっぱいを吸いたいときに吸って気持ちよく眠りたかった、ってことなんだと思います。だから眠りの浅い時間にはおっぱいが口の中に入ってないと怒って泣く。そこで授乳してしまえば、結局その要求を受け入れたことになってしまいます。そんなおいしい情況を赤ちゃんは自分からあきらめてくれるわけがありません。
友人の子は3歳になるまで哺乳瓶に入れたミルクがないと眠れない、と言って赤ちゃんの頃から続けていたら前歯が全部溶けてきてしまいました。この子の場合は、母乳ではなく哺乳瓶だったのが災いして、3歳でも要求が通せたので、こんなことになってしまったみたいです。(母乳はふつう3歳までは飲みませんから)
赤ちゃんに泣かれても、ダメな事はダメ。ムリなことはムリ。これを早い段階で罪悪感を感じずに実行できる、イライラせずに上手に伝えられるようになっておくと、その後の子育てにとても役立ちます。